前週は利上げ見送りの可能性を受け「円売り米ドル買い」優勢に
為替市場では、⽶⾦利の上昇や、⽇銀が12⽉会合で追加利上げを⾒送るとの⼀部報道などを受け、⽇⽶⾦利差の拡⼤を意識した円売り⽶ドル買いが優勢となりました。13⽇は1⽶ドル=153.02円と6⽇(150.06円)に⽐べ、円安⽶ドル⾼となりました(図表1)。
今週は、「FOMC」や「⽇銀会合」などに注⽬
今週は、FOMCや⽇銀⾦融政策決定会合などに注⽬しています(図表2)。
FOMCでは0.25%の利下げが予想されます。インフレ再燃の懸念は残るものの、利下げを⾒送るほどの景気やインフレの強さが⾒られないことから、FRBは⾦融政策の引き締め度合を緩和する姿勢を維持するとみられます。
また、今会合は四半期に1度公表されるFOMCメンバーによる経済⾒通しが公表され、そのなかで特に、政策⾦利の⾒通しを⽰すドットチャートに注⽬しています(図表3)。
市場が織り込む2025年末の政策⾦利は3.8%程度(図表4)と、前回ドットチャートの⾒通し(3.375%)が公表された時点から、利下げの織り込みが剥落しています。
背景には9⽉のFOMC以降、⽶経済の底堅さを⽰す経済指標が相次いだことなどが挙げられます。今回⽰されるドットチャートでは2025年の政策⾦利⾒通しがどの程度上⽅修正されるかが焦点であり、結果次第では⾦融市場への影響が⼤きくなる可能性もあります。