すぐなだめるのは、禁物
Q:何かとすぐ泣く相手に、ほとほと嫌気がさしてしまいます。
A:相手が落ち着いてから話をしよう
すぐ泣く相手をなだめることは、クセになるので禁物です。ひと息ついてから話を再開させましょう。
すぐ泣く相手に「泣くな」と言っても、相手の感情はとめられません。声をかけることで、さらに泣く可能性もあります。なかには、泣くのをどうにもとめられない人もいるかもしれません。
こういった場合、こちらは冷静に「このままでは話にならないので、少し落ち着いてから話をしましょう」というように伝えるのがいいでしょう。大事な話をしているときに泣かれてしまうと、かなり気をつかいます。
女性に泣かれた場合、困惑してしまうという男性の声をよく耳にします。はたから見ると、弱い立場の人をいじめているような構図に見えてしまいますね。相手に泣かれると、それ以上のことを伝えられなくなってしまうものです。しかも泣いているとき、人は何を言われても話が頭に入らない状態になっています。
相手が泣きはじめたら、相手にわかってほしいことを伝えるためにも、「大事なことだから、落ち着いて聞いてほしい。涙がとまるまで待つか、5分後にもう一度話をしましょう」と、いったん時間を区切ってしまいましょう。
イライラを逆手にとる人も
泣くことを「これ以上わたしをいじめないで……」という防衛の手段にする人もいます。そんな相手の様子を見ていると、「うわ……また泣いた」「なんでこういうときにいつも泣くのかな!」「泣いても繰り返すくせに!」と、どんどん余計な怒りがわいてしまうでしょう。
「は? また泣くの?」「泣けばいいというものではないんだよね」とつい言いたくもなるのですが、下手に厳しい言葉をぶつけると、相手から「責められた」「困って泣いたのに、さらに追い打ちをかけられた」と逆恨みされる可能性もあるので、対応には注意が必要です。
こちらのイライラが相手に伝わると、相手は萎縮して、本当にわかってほしいことが伝わらなくなってしまう場合もあります。いずれにしても、落ち着いて対処することが必要です。
また泣いている相手に「泣かないでよ。責めているわけではないのだから……」となぐさめるように伝えたら、ますます泣かれてしまったということがあるのではないでしょうか? これは、かまってほしいタイプの人がよくする行動パターンです。
下手に付き合っていると、相手から「かまってくれる人」と認定されてしまうので、変になだめることはしないようにしましょう。 このタイプには、相手が「泣いている自分」に酔いしれないように、冷静に言葉がけをする必要があります。
泣いている相手から“意識を外す”
相手が泣いたときに心がけたいのは、泣き出した瞬間に、相手から意識を外して、気持ちを落ち着けることです。具体的には次のようなことをするのも一案です。
・相手とまったく違う方向に視点を向ける
・深呼吸をする
・違うことを考える
「次にどんなふうに言おうかな」
「今日は、これが終わったら、何を食べようかな?」など。
「こういうときに、わたしの力量が試されるんだよな」など。
「すぐ泣くんだから!」「泣くなよ!」と思ったことをそのまま言葉にすると、パワハラのように受け取られる可能性があります。
自分の心のなかだけで「涙が出ているようで出ていないな……」「この間よりさらに泣いている。体力を使っているな」と客観的になれるように実況中継するのもいいでしょう。
戸田 久実
アドット・コミュニケーション株式会社代表取締役
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
注目のセミナー情報
【税金】11月27日(水)開催
~来年の手取り収入を増やす方法~
「富裕層を熟知した税理士」が考案する
2025年に向けて今やるべき『節税』×『資産形成』
【海外不動産】11月27日(水)開催
10年間「年10%」の利回り保証
Wyndham最上位クラス「DOLCE」第一期募集開始!
【事業投資】11月28日(木)開催
故障・老朽化・発電効率低下…放置している太陽光発電所をどうする!?
オムロンの手厚いサポート&最新機種の導入《投資利回り10%》継続を実現!
最後まで取りつくす《残FIT期間》収益最大化計画
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】