(※写真はイメージです/PIXTA)

本記事では、帝国データバンク情報統括部の『帝国データバンクの経済に強くなる「数字」の読み方』(三笠書房)より一部を抜粋・再編集し、について、詳しく解説していきます。

就職活動において「見た目が9割」と言われるワケ

この容姿・外見と生産性との間でマイナスの関係が生まれる理由としては主に3つ考えられています。

 

第一に、仕事相手が美男美女であることで顧客の満足度が高まるため、第二に、俳優やモデルなど美男美女であること自体が重要となる職種であるため、第三に、雇用主が好みによって美男美女を採用するため、といった理由です。

 

第一と第二は実際に生産性が高まっているので、所得が高くなることに問題はないのですが、第三の理由は本人の生産性とは直接的な関係のないところで生じています。

 

一般に、第三の理由は競争的な市場におかれている企業では起こりにくいのですが、規制などにより非競争的な市場にある企業で起こりやすくなってきます。こうした市場においては、個人に対する所得再分配とは異なり、規制を排して競争的な市場にするか、あるいは採用を容姿や外見で決めてはならないという規制を導入することが有効な施策となってくるのです。

 

人と人が直接顔を合わせるコミュニケーションにおいて重要となる要素の関係を表わした「メラビアンの法則」は、1971年に米国の心理学者アルバート・メラビアンが著書のなかで示した調査結果をもとにしています。

 

メラビアンの法則とは、人と人とのコミュニケーションにおいて、言語情報・聴覚情報・視覚情報が一致していない時に、どの情報が優先されるか、そしてどの情報が相手の印象に影響を与えるかを示したものです。

 

それによると、言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%のウェイトで影響を与える、というものでした。目にみえるものが印象の5割以上を占めるため、さまざまな場面で見た目を重視する傾向がみられるようになりました。

 

特に就職採用時の限られた時間で行われる面接では、この法則が当てはまる可能性はより高くなってくるでしょう。就職活動において「見た目が9割」と言われるのは、このような素地があるからこそだと考えることができます。

 

とはいえ、最後は本人の能力や向上心などが決め手になることが多いはずです。「容姿や外見」とは、その人の話し方や所作、視線や表情のクセといったことを含む総合的なものだということは押さえておくべきでしょう。

 

 

帝国データバンク情報統括部

 

 

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帝国データバンクの経済に強くなる「数字」の読み方

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