毎月の家賃、もったいないよね…世帯年収1,100万円の30代・新婚夫婦「ペアローン」でマンション購入を検討→CFPが必死で止めたワケ

毎月の家賃、もったいないよね…世帯年収1,100万円の30代・新婚夫婦「ペアローン」でマンション購入を検討→CFPが必死で止めたワケ
(※写真はイメージです/PIXTA)

夫婦がペアローンで住宅を購入すれば、2人でローンを組む分、高額な住宅が購入できる可能性があるというメリットがあります。しかし、ペアローンには“思わぬ落とし穴”も存在するのです。世帯年収1,100万円の共働き夫婦を例に、ペアローンの注意点と家を買うための“ベストプラン”をみていきましょう。牧野FP事務所の牧野寿和CFPが解説します。

これから貯蓄してから融資を受ける“ベストプラン”は?

しかし、夫婦は通勤の便や部屋の広さにこだわるため、自ずと購入価格は下がりません。そこで筆者は、ペアローンを考え直すよう必死に説得したうえで、次のような「新しい住宅購入計画」をすすめました。

 

まず、現在の住宅購入計画は断念します。これからまず6年間は、Aさんの現在の貯蓄800万円を1,500万円まで増やして、その資金を頭金にAさんが単独で6,500万円の融資を受けます。そして、全期間固定金利型年利1.8%の住宅ローンで、40歳から25年間、毎月約26万円ずつ返済する計画です。

 

Aさんの昇給を見込むと、年収倍率も返済比率もクリアできます。またBさんの給与は、子ども教育費や夫婦の老後資金のための貯金に回します。

 

この計画で夫婦の老後の家計の心配はなくなり、夫婦ともに100歳まで生存しても、数百万の貯蓄は残ります。

 

住宅ローン金利が想定より上昇しても、夫婦で節約を重ねて、Aさんが毎月約10万円貯め続けることが成功のカギとなります。

 

住宅購入のために必要以上の費用をかけて、家計が成り立たなくなっては元も子もありません。入念な準備をしてから、人生で一番高価だと言われる買い物をしたいものです。

 

 

牧野 寿和

牧野FP事務所合同会社

代表社員

 

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※プライバシー保護の観点から、登場人物の情報を一部変更しています。

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