「虫の好かぬ株は買うな」
株式投資では自分がよく知っている株を買いなさいと言われるのは、自分の身近にある企業や、自分がよく知る業界のほうがその内容を理解できる分、安心して投資できるし、リスクも小さくなるという意味です。
反対にいくら「これは成長が期待できる」「この企業の株を買えば大きな利益が得られるぞ」と専門家や世間がはやし立てたとしても、自分にとってその企業のやっていることが理解できず、遠いものだとしたら、その企業の株を買う必要はありません。あるいは、自分にとって好みに合わない業種や会社もできるなら避けたほうがいいかもしれません。
伝説のファンドマンジャー、ピーター・リンチがこう言っています。
「ゼネラル・エレクトリックが良い投資対象であるとしても、それは必ずしもあなたがこの株を持つべきだということにはならない」
ウォーレン・バフェットが長くテクノロジー系の企業を避けてきたのはよく知られていますが、同様にバフェットや相棒のチャーリー・マンガーはカジノなどの企業への投資も避けています。
前者は長期的な成長への危惧からですが、後者は虫の好かない業種だったからとも言われています。たとえみんなが「儲かる」と言っても、好みに合わないなら避けたほうがいい。無理をして持つと楽しくないうえに、失敗したらずっと悔やむことになりかねません。
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