(※写真はイメージです/PIXTA)

投資の情報が溢れる今、歴史に名を残した人たちの「金言」から投資の本質を知ることも大切です。本記事では『株式投資 100の金言』(さくら舎)から一部抜粋し、著者の〈桑原晃弥氏〉が、ジェシー・リバモア、ジョージ・ソロスなどの金言を基に、彼らが投資で大勝負をする前にしていたことをご紹介します。

買い米を一度に買うは無分別。二度に買うべし二度に売るべし

『三猿金泉秘録(さんえんきんせんひろく)』によると、相場に「絶対」はなく、用心には用心を重ね、「ここが売りだ」「ここが買いだ」と思ったとしても、一度にすべてのお金を投じるのではなく、二度に分割して売買した方がいいとあります。相場師・牛田権三郎の教えです。

 

なぜなら「ここが買いだ」と思い、資金を投じたところ、買ってから下がることもあるだけに、まずは試して流れを確認、そのうえで二度目の売り買いを行え、という意味です。

 

これと似たようなやり方をしていたのがジェシー・リバモアです。株式市場を語るうえで1929年の大恐慌はすべての人の記憶に残るほどの出来事でしたが、この大恐慌を引き起こし、株の大暴落を招いた張本人とも目されたことでリバモアは「ウォール街伝説の投機王」と呼ばれるようになります。

 

リバモアは巨額の資金を動かす相場師でしたが、次のような一定のルールがありました。「最初は小口の売りから入り、まず探りを入れ、自分の予想が正しいことを確認します。そのうえで自分の予想に一点の曇りもないと見るや、怒涛の売りに出ます」大恐慌の時もリバモアは自分の読みに相当の自信を持ってはいましたが、一気に大勝負に出ることはありませんでした。

 

相場に「絶対」がない以上、自信があっても、まずは試すことを怠らないこと、それが大きな利益を生む秘訣です。

 

注目のセミナー情報

【国内不動産】9月28日(土)開催
日本製鉄独自技術「NSスーパーフレーム工法」で実現する
長期的に資産価値が落ちない新発想の〈高気密〉〈高断熱〉賃貸マンション経営

 

【海外不動産】9月28日(土)開催
海外不動産の投資手法をアップデート!
日本国内の銀行融資を活用した「最新・ベトナム不動産投資戦略」

次ページ試し玉を活用すべし
株式投資 100の金言 ―先人はかく成功した

株式投資 100の金言 ―先人はかく成功した

桑原 晃弥

さくら舎

株式投資、結局、最後はマインド勝負! 日経平均株価は1989年12月末に3万8915円を記録して以降、長きにわたり低迷していたが、2024年2月20日に約35年ぶりに過去最高値を更新。2024年3月22日には4万1087円という史上最高値を…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧