(※写真はイメージです/PIXTA)

投資というと日々売り買いをしているイメージが強いですが、成功した投資家の多くはここぞという瞬間が訪れるまで売り買いを休み、待つという選択をしています。本記事では『株式投資 100の金言』(さくら舎)から一部抜粋し、著者の桑原晃弥〉が、江戸時代の「相場の神様」、本間宗久の言葉を元に、投資に対する考え方をご紹介します。

「今日、なんとかしなくては」と心が焦る時は、三日待ちなさい

「待つ」というのは消極的に見えて、ビジネスや人間関係においてとても大切なことです。「誰かを非難したい衝動に駆られたら、手紙を書いて、二、三日置いてみる。そうすれば恐らくその手紙を出すことにはならないでしょう」はデール・カーネギーの言葉です。

 

今の時代、SNSなどで他人を非難したり、暴言を吐いて炎上する人が後を絶ちませんが、そんな時には「書くけれども送らずに待つ」ことで人は冷静になることができます。

 

講演の名手なども、大勢の聴衆を前にして気持ちが高ぶっている時は「一呼吸おいてから話し始める」と言っていますが、それは投資においても同様です。

 

市場で株価が急上昇するのを見ると、「今すぐに行動しなければ」と気持ちが高ぶりますが、そんな時には決して焦ることなく、「三日待ちなさい」が本間宗久の教えです。

 

目の前に大きな儲けのチャンスがあると、つい「今すぐに」となるのは人の常ですが、そんな時こそ冷静になって、天井と底を見極め、かつ「自分はなぜこの株を買いたいのか」を冷静に考えます。

 

投資で失敗する理由で多いのが「株が上がっているから」「みんなが買っているから」という付和雷同型の行動です。

 

三日待つのが辛いなら、せめて一晩ゆっくり寝てからもう一度考えてみることです。それから行動を起こしても決して遅いということはないのです。

 

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株式投資 100の金言 ―先人はかく成功した

株式投資 100の金言 ―先人はかく成功した

桑原 晃弥

さくら舎

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