他の人の感想と自分の感想を比較して読解力アップ
本を読み、気に入った言葉や理解できなかった内容や言葉をノートやメモに書き写し、本の内容に対するツッコミを書き終えたら、同じ本を読んだ人の感想を聞いたり、感想文などを読んだりしてみましょう。
「あっ、自分の考えと同じだ!」と共感する感想もあれば、真逆の感想もあって、同じ本でもこんなにさまざまな感想を持つ人がいるのだと驚くはずです。自分の「読み」の浅さを実感させられた感想には、素直に「参りました」という気持ちさえ抱くかもしれません。
一方で「それは違うんじゃないの」「誤読ではないかな」と思う感想もあるでしょう。そんなときは、なぜ自分はそう思ったのか、実際に書いたり話したりしてみましょう。
これを「反論」といいます。相手の意見や批判に対して反対する考えを述べることです。反論をすると、当の相手から反論が返ってくることもあるでしょう。しかし、これを恐れてはいけません。なぜなら、批判や反論を受けるということは、自分を成長させるための大きな「気づき」になるかもしれないからです。
たとえば、自分の考えが正しくて、それでも相手には納得できないところがあって反論をしてきた場合、自分の表現力不足だったということも考えられます。それは表現力にさらに磨きをかける絶好の機会になります。
一方で、相手からの反論を聞いて自分の読み間違いに気づいたとき、これもまた自分にとって大きな学びとなります。いずれにしても相手の批判から学びを得ることは、個人の成長にとっても、考える力を育てて言語化能力をアップさせるためにも、とても大切なことです。
そして、意見の違う人と議論をする際には、感情的になっては実りのある議論となりません。あくまで冷静に問題点を指摘して、論理的、客観的に話を進めていく、そんな姿勢が重要です。その訓練ができていれば、社会生活においても、よりよい人間関係を築くことができます。本来、読解力とはそのような人と人との関わりにおいて、培われていくものなのです。
【ポイント】
●同じ本でもさまざまな解釈がある。
●自分と違う意見に反論してみよう。
●反論されることにも学びがある。
●論理的、客観的な議論の積み重ねが読解力を高める。
【監修】山口 謡司
大東文化大学名誉教授、平成国際大学新学部設置準備室学術顧問
1963年、長崎県に生まれる。フランス国立社会科学高等研究院大学院に学ぶ。ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを経る。 著書にはベストセラー『語彙力がないまま社会人になってしまった人へ』(ワニブックス)をはじめ、『文豪の凄い語彙力』『一字違いの語彙力』『頭のいい子に育つ0歳からの親子で音読』『ステップアップ0歳音読』『いい子が生まれる 胎教音読』、監修に『頭のいい一級の語彙力集成』(以上、さくら舎)などがある。
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
注目のセミナー情報
【税金】11月27日(水)開催
~来年の手取り収入を増やす方法~
「富裕層を熟知した税理士」が考案する
2025年に向けて今やるべき『節税』×『資産形成』
【海外不動産】11月27日(水)開催
10年間「年10%」の利回り保証
Wyndham最上位クラス「DOLCE」第一期募集開始!
【事業投資】11月28日(木)開催
故障・老朽化・発電効率低下…放置している太陽光発電所をどうする!?
オムロンの手厚いサポート&最新機種の導入《投資利回り10%》継続を実現!
最後まで取りつくす《残FIT期間》収益最大化計画
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】