ムダに長いメール、送っていませんか?「贅肉だらけの文章」を「スリム&印象のよい文章」にする方法【大東文化大学名誉教授が解説】

ムダに長いメール、送っていませんか?「贅肉だらけの文章」を「スリム&印象のよい文章」にする方法【大東文化大学名誉教授が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

文章を書く際には簡潔に情報をまとめることが大切です。しかし、長々と書いた挙句、何を言いたいのかよくわからない文章になってしまうということは少なくありません。そんな悩みを解決する第一歩として、文章の無駄を削ってみましょう。山口謡司氏の著書『言語化100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、わかりやすい文章を書くポイントを見ていきます。

パッと浮かんだ文章に使いがちな「余計な言葉」

一度書いてから文章を読み直してみると、意外に無駄な言葉を使っているものです。「頭に浮かんだこと」を文章として言語化したときに出てくる余計な言葉は、思い切って削ってしまいましよう。

 

なぜ余計な言葉を入れてしまうのかというと、理由が3つあります。会話をするときに使っている言葉のクセが出てしまう。より情報を詳しく伝えたいと思う心が強くなりすぎてしまう。自分が書いた事実や意見をはっきり断定してもいいのか迷ってしまう。

 

こうして生まれた余計な言葉は、相手が文章を読むリズムをとめてしまいます。あなたが本当に伝えたいことも、伝わりにくくなるので、削った方がいいのです。

 

とはいえ「文章のどの部分が無駄なのかわからない」という人も多いでしょう。余計な言葉は無意識のうちに書いていることが多いので気づきにくいのです。しかし、それゆえに文中には確実に余計や言葉が存在しています。

 

削りすぎてしまった結果、情報不足になって意図が伝わりにくくなりはしないだろうか。そう心配する人もいるでしょうが、文章を削る勘所さえわかっていれば大丈夫です。ではその勘所について述べていきましょう。

 

まず、文章の骨格となる要点に注目することです。そして、それを伝えるために、「果たしてこの言葉は本当に必要なのだろうか」と考えてみましょう。たとえば、「〇〇の方」「〇〇かどうか」は削除してかまいません。

 

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報告書の方はご確認いただけましたか」→「報告書はご覧いただけましたか」

 

「集客告知に広告を出すかどうか悩んでいます」→「集客告知に広告を出すか悩んでいます」

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これは会話をするときに使う言葉のクセが出てしまっているので、省略しても問題ありません。

 

また、「信号を左に曲がると、すぐに黄色い屋根のケーキ屋さんが見えてきます」などの「黄色い屋根」は、そうです。ケーキ屋さんは信号からすぐの距離にあるので説明はいりません。よって省略することができます。

 

このように、削っていい勘所が自分でわかるようになれば、必要な言葉は残したまま「要点だけが目立つ、短くて読みやすい文章」を書くことができるようになります。

 

【ポイント】

●一度書いて読み返すと、余計な言葉が見つかる。

●会話のときに使う言葉のクセは省略できる。

●詳しすぎる説明は削除することができる。

●削る勘所をつかめば、短くわかりやすい文章になる。

次ページ「ていく」「いる」「という」は削除しやすい

※本連載は、山口謡司氏監修の書籍『言語化100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋・再編集したものです。

言語化100の法則

言語化100の法則

山口 謡司(監修)

日本能率協会マネジメントセンター

【日本人は「言葉にして伝える訓練」が不足している!】 「自分の考えをまとめるのが苦手」「言いたいことはあるのに言葉にならない」「何を言いたいのかわからなくなってしまう」「ありきたりな感想しか言えない」…などなど…

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