パッと浮かんだ文章に使いがちな「余計な言葉」
一度書いてから文章を読み直してみると、意外に無駄な言葉を使っているものです。「頭に浮かんだこと」を文章として言語化したときに出てくる余計な言葉は、思い切って削ってしまいましよう。
なぜ余計な言葉を入れてしまうのかというと、理由が3つあります。会話をするときに使っている言葉のクセが出てしまう。より情報を詳しく伝えたいと思う心が強くなりすぎてしまう。自分が書いた事実や意見をはっきり断定してもいいのか迷ってしまう。
こうして生まれた余計な言葉は、相手が文章を読むリズムをとめてしまいます。あなたが本当に伝えたいことも、伝わりにくくなるので、削った方がいいのです。
とはいえ「文章のどの部分が無駄なのかわからない」という人も多いでしょう。余計な言葉は無意識のうちに書いていることが多いので気づきにくいのです。しかし、それゆえに文中には確実に余計や言葉が存在しています。
削りすぎてしまった結果、情報不足になって意図が伝わりにくくなりはしないだろうか。そう心配する人もいるでしょうが、文章を削る勘所さえわかっていれば大丈夫です。ではその勘所について述べていきましょう。
まず、文章の骨格となる要点に注目することです。そして、それを伝えるために、「果たしてこの言葉は本当に必要なのだろうか」と考えてみましょう。たとえば、「〇〇の方」「〇〇かどうか」は削除してかまいません。
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「報告書の方はご確認いただけましたか」→「報告書はご覧いただけましたか」
「集客告知に広告を出すかどうか悩んでいます」→「集客告知に広告を出すか悩んでいます」
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これは会話をするときに使う言葉のクセが出てしまっているので、省略しても問題ありません。
また、「信号を左に曲がると、すぐに黄色い屋根のケーキ屋さんが見えてきます」などの「黄色い屋根」は、そうです。ケーキ屋さんは信号からすぐの距離にあるので説明はいりません。よって省略することができます。
このように、削っていい勘所が自分でわかるようになれば、必要な言葉は残したまま「要点だけが目立つ、短くて読みやすい文章」を書くことができるようになります。
【ポイント】
●一度書いて読み返すと、余計な言葉が見つかる。
●会話のときに使う言葉のクセは省略できる。
●詳しすぎる説明は削除することができる。
●削る勘所をつかめば、短くわかりやすい文章になる。