オーストラリアの職場環境は「びっくりするほど働きやすい」
藤田さんが参加したのは、留学エージェント、ワールドアベニューが企画した「海外看護有給インターンシッププログラム」。オーストラリアでは、誰でも介護の仕事ができるわけではない。「アシスタントナース」の資格が必要になるのだ。
日本の看護師向けにその資格取得も含めたワーホリを企画したのが、このプログラム。資格取得後は、現地の介護士の派遣会社を通じて仕事も獲得ができるようになっている。実はコロナ禍前から、看護師に人気のプログラムだった。そして、藤田さん自身、収入を知って驚いたのだという。
「最初に時給を提示されたとき、えっ? こんなにもらっていいの? と思いました。むしろ、こんなにもらえるなら、がんばって働かないと、と思いましたね(笑)」
なんとも日本人らしい反応だが、働き始めて驚いたのは、収入だけではなかった。びっくりするほど働きやすかったからだ。
「オーストラリアでは働く人が、とても大事にされていました。残業はまったくないし、休憩もしっかり取る。社員は休日も取りやすい。アクセクもしていない。私が日本の感覚で働いていたら、『あなたマジメすぎよ。もっと休みなさい。はい、ティーでも飲んで』みたいな感じでした(笑)」
藤田さんの目的は、あくまで英語ができるようになることだった。だが、その英語にいきなり苦戦を強いられた。
「学校では先生がゆっくりしゃべってくれますが、外に出て生の英語をバーッと話されるとわからない。リスニングがダメで、何回も聞き直したりしていました」
そこで、語学学校に通ってアシスタントナースの資格取得を進めていた最中もアルバイトをすることにした。もっと英語を使える環境に身を置きたかったからだ。
「最初は日本食のオムライス屋さん。このときも時給は日本の倍以上ですから、びっくりして。キッチンでしたが、いろんな国の人がいたので、英語でコミュニケーションを取るように心掛けました」
アルバイトが面白くなり、パン、焼肉、さらにはバーでも働くようになった。この頃には、すでにアルバイトだけで月収が約40万円。病院に勤務していた頃の手取り金額を超えるようになった。
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