(※写真はイメージです/PIXTA)

高齢の親が年金だけで生活できるかどうかは、子世代にとって切実な問題です。総務省『家計調査(2024年)』によれば、高齢単身無職世帯の平均消費支出は月約14.9万円である一方、平均可処分所得は月約12.1万円にとどまり、平均で月約2.8万円の赤字が生じています。家族による仕送りや同居支援が現実的な補填手段となっている家庭も少なくありません。しかし、その支援のあり方をめぐって、家族間の認識が食い違うこともあります。

「母さんは年金だけじゃ暮らせない」月10万仕送りする長男

「母は年金が月11万円ほどしかなくて。施設もまだ早いし、一人暮らしを続けるなら足りないと思ったんです」

 

そう語るのは、都内在住の会社員・健一さん(仮名・58歳)です。父の死後、母・春子さん(仮名・83歳)は地方都市の実家で一人暮らしを続けていました。長男の健一さんは月10万円を仕送りし、生活費を支えてきました。

 

「弟夫婦は近くに住んでいますが、金銭的な援助はしていない様子でした。母も『あの子たちは大変だから』と言うので、僕が出すしかないと思って」

 

母の通帳は本人が管理しており、生活費の詳細までは把握していませんでした。「母のためのお金」という認識に疑いはありませんでした。

 

転機は、母が軽い脱水症状で入院したことでした。退院後の生活費管理のため、健一さんは母とともに銀行へ行き、通帳記帳をしました。

 

「そこで初めて見たんです。残高が数百万円あることと、毎月まとまった現金が引き出されていることを」

 

仕送りを続けていた約4年間、通帳残高は減るどころか増加していました。さらに、仕送りとは別に毎月数万円〜十数万円の現金引き出しが続いていました。

 

母は当初、「生活費よ」と説明しました。しかし健一さんが引き出し履歴の頻度と額を指摘すると、言葉を濁し始めました。

 

「母さん、このお金は何に使ってたの?」

 

しばらく沈黙した後、母は小さな声で言いました。

 

「…あの子たち、家のローンが大変でね」

 

近隣に住む弟夫婦に、母が現金を渡していたというのです。

 

「これは母さんの金じゃないか!」

 

健一さんは思わず声を荒らげました。自分が仕送りしていたのは母の生活費のためであり、その分が弟世帯の支援に回っていた事実に強い衝撃を受けました。

 

「僕は母の生活を守るつもりで送っていた。弟家族の援助のためじゃない」

 

 \3月20日(金)-22日(日)限定配信/
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