今回は、新電力ビジネスへの参入スキームごとのメリット・デメリットについて見ていきます。※本連載は、株式会社船井総合研究所スマートエネルギーグループの編著書『図解 はじめての電力自由化ビジネス』(エネルギーフォーラム)の中から一部を抜粋し、中小企業が新電力ビジネスに参入する際の基礎知識をご紹介します。
4つのスキームのメリット・デメリット
4つのスキームを比較すると、メリット・デメリットが浮き彫りになります。
①単独新電力:自社で料金メニューを設定可能で、請求書業務まで行う分、収益性は高くなりますが、小売り事業者登録が必要なので、供給力確保や報告業務などが必須です。
②バランシンググループ加盟新電力:ほぼ①単独新電力と同じ条件になりますが、需給管理などの基幹業務を外部委託するため、収益性はやや低くなってしまいます。
③取次型代理店:代理元が設定した料金メニューの販売になりますが、売り上げ計上が出来る上に、事業者登録は不要です。ただし、お客様への重要事項説明は必須となります。
④媒介型代理店:代理元が設定した料金メニューの販売で、代理店手数料だけの収入になりますが、請求・集金業務は不要です。ただし、お客様への重要事項説明は必須です。
株式会社船井総合研究所 スマートエネルギーグループ
経営コンサルタント
六甲高等学校、京都大学総合人間学部卒業。船井総合研究所への入社以来、電力自由化と再生可能エネルギービジネスを専門とした、経営コンサルティングに従事。理屈ではなく、現場への「百件行脚」で集めた生の情報を元にしたコンサルティングを得意とする。
毎週火曜日に『新電力・電力小売自由化 業界最新レポートメルマガ』を配信している(バックナンバー : http://www.fhrc.jp/denryoku/magazine/)。
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