今回は、新電力ビジネス参入スキームごとの「セット商材」について見ていきます。※本連載は、株式会社船井総合研究所スマートエネルギーグループの編著書『図解 はじめての電力自由化ビジネス』(エネルギーフォーラム)の中から一部を抜粋し、中小企業が新電力ビジネスに参入する際の基礎知識をご紹介します。

毎月請求が発生する商材は、電気料金と一括請求可能

提携スキームによって、向いているセット商材が異なり、またそれぞれにできること・できないことが出てくる。

 

ガスや通信などの毎月の請求・集金業務の発生する商材は、①BG加盟新電力か②取次型代理店が向いており、その他では③媒介型代理店が向いている。

 

参入スキームごとのできること・できないことの比較は、以下のようになります。

 

②バランシンググループ加盟新電力:ガス・通信などの毎月の集金業務のある商材とのセット向き。また、電力ビッグデータビジネスを構想する企業にもオススメ。相応のコストやリスクはあるが、自社独自の料金メニューの設定やセット割引などができます。

 

③取次型代理店:同じく、ガス・通信などの毎月の集金業務のある商材とのセット向き。自社独自の料金メニュー設定は出来ないが、電力小売りでの売り上げ計上が可能で、また代理店独自のセット割引の設定ができます。

 

④媒介型代理店:上記以外の全ての商材とのセット向き。最も低コスト・低リスクで立ち上げられる上に、セット割引での本業業績アップができます。

本連載は、2016年6月29日刊行の書籍『図解 はじめての電力自由化ビジネス』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

図解 はじめての 電力自由化ビジネス

図解 はじめての 電力自由化ビジネス

船井総合研究所スマートエネルギーグループ(編)

エネルギーフォーラム

2014年2月、電力小売りの全面自由化が閣議決定され、7.5兆円のマーケットが開放されることが決まりました。 本書は、電力自由化の概要をはじめ、業界勢力マップ、新電力のビジネスモデル、中小企業の参入の意義に至るまで、広…

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