一時「1ドル147円台」をつけた米ドル/円…年末にかけて「さらなる円高」の可能性【国際金融アナリストが解説】

11月28日~12月4日の「FX投資戦略ポイント」

一時「1ドル147円台」をつけた米ドル/円…年末にかけて「さらなる円高」の可能性【国際金融アナリストが解説】
(※画像はイメージです/PIXTA)

米ドル/円は先週、一時「1ドル147円台」まで円高となる場面がみられました。そのようななか、マネックス証券・チーフFXコンサルタントの吉田恒氏は、いくつかの理由から「年末にかけてさらに円高が進む」可能性を指摘します。詳しくみていきましょう。

“歴史的な円安”がはじまった2022年はどうだった?

ちなみに、1年前も大きく米ドル買い・円売りに傾斜したポジションは、11月以降縮小に向かいました。感謝祭が終了した後もその動きは続き、結局年明けまで米ドル買い・円売りポジションの縮小が続きました(図表4参照)。これは米ドル/円の下落が続いた影響と考えられます。

 

出所:リフィニティブ社データよりマネックス証券が作成
[図表4]CFTC統計の投機筋の円ポジション(2022年1月~) 出所:リフィニティブ社データよりマネックス証券が作成

 

2022年は、11月はじめには150円近辺で推移していた米ドル/円でしたが、結果的に年末時点で130円までの大幅下落となりました。これは、米ドル買い・円売りポジションからすると利益の縮小、または損失への転換をもたらす可能性があるだけに、ポジションを手仕舞う動きが続いたと考えられます。

 

そもそも年末にかけては、損益を確定する動きが強まります。こういったなかで1年前の場合は、年末にかけて米ドル買い・円売りポジション手仕舞いに伴う米ドル売り・円買いが強まり、それ自体がさらなる米ドル/円の下落をもたらすこととなった結果、約2ヵ月で約20円もの米ドル/円の大幅下落につながったのでした。

 

以上を参考にすると、今回の場合も、年末にかけて新たな米ドル買い・円売りリスクを取る動きは弱まりそうです。その結果、米ドル/円の上昇余地は限られてくるのではないでしょうか。

 

逆に、大きく米ドル買い・円売りに傾斜したポジションの整理は、感謝祭終了後の今週以降も続く可能性があるため、きっかけ次第では米ドル/円の下落リスクが高まる可能性もありそうです。

 

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