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「300万円超400万円以下が最多」という現実
1年を通じて勤務した給与所得者5,270万人について、給与階級別分布をみると、最多となったのは「300万円超400万円以下」の方々(840万人/構成比16.5%)。次いで「400万円超500万円以下」(779万人/同15.3%)となっています。
男女別に見ていきましょう。男性では、年間給与額「400万円超500万円以下」が最も多く(518万人/同17.7%)、「300万円超400万円以下」と続きます(454万人/同15.5%)。女性では、「100万円超200万円以下」が最も多く(461万人/同21.5%)と最も多く、「200万円超300万円以下」と続きます(430万人/同20.0%)。
収入格差が深刻化する日本社会で、給与階級で最も多いのは「300万円超400万円以下」という現実。300万円となると、単純計算で月25万円の収入。先程の家計調査の世帯主収入が「37万7,401円」でしたから、平均値とはまた違った現実を窺い知ることができます。
生産年齢人口が減少の一途をたどり、社会保障費もじわりじわりと負担額が増加してきたなか、物価高が直撃し、増税も囁かれる昨今。日本で「普通に生活すること」すら、困難なのでしょうか。改めて「辛い現実」が眼前に表れています。