外国人のIT人材と一緒に働いたことがないのは44.5%
調査はZenkenが全国のITエンジニアを対象に7月28~30日に実施し、200件の回答を得た。アンケートで「外国人のIT人材と一緒に働いたことはあるか」と質問したところ、「ある」との回答が55.5%と過半数に達した。「ない」との答えは44.5%にとどまった。
Zenkenの調査によると、アンケートで「IT人材の不足を実感しているか」と聞いたところ、「はい」との回答が64%にのぼった。一方で「いいえ」と答えた人はわずか16%にとどまり、人手不足を実感するIT人材が大半だ。日本企業も外国人を含めて有能なIT人材を確保しようと動いているとみられ、外国人と一緒に働いた経験のある日本人のITエンジニアも増えているとみられる。
外国人のIT人材で不安なのは「語学」が最多
アンケートで「外国人のIT人材と一緒に働くことに不安があるか」との質問に対しては「ない」との回答が53%と過半数に達した。「ある」は47%だった。日本語ができない外国人の採用について不安を感じる企業経営者は多いとされるが、現場のITエンジニアは必ずしもそう感じていないことがわかった。
「外国人のIT人材と一緒に働くことに不安がある」と回答した人に具体的な内容を聞いたところ、最も多かったのは「相手が日本語を話せないこと」で62.8%に達した(複数回答)。二番目に多かった回答は「自分が英語を話せないこと」で54.3%だった。トップ2はいずれも語学に関することだった。外国人のIT人材の採用に不安を感じている現場のITエンジニアも、経営者同様、語学力の不足がコミュニケーションの障害になると考えていることが浮き彫りになった。
次に多かったのは「ビジネスマナーや暗黙の了解への理解」で28.7%だった。「食事・宗教など文化の違い」との答えも19.1%あった。日本国内外での文化や商習慣が違うことも、日本企業による外国人のIT人材獲得を妨げていることがわかる。「スキルがマッチするかわからない」(26.6%)、「すぐに辞めてしまいそう」(13.8%)、「社内の受け入れ体制が整っていない」(13.8%)との回答も多かった。
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