ネガティブイメージが強いが…「ワンマン経営」、事業が成功していれば続けてOKか?【経営コンサルが解説】

ネガティブイメージが強いが…「ワンマン経営」、事業が成功していれば続けてOKか?【経営コンサルが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

強いリーダーシップを持つ経営者が事業のほとんどの意志決定をする「ワンマン経営」。ネガティブイメージも強い経営スタイルですが、なかには事業が成功しているケースもあります。そうした場合にはワンマン経営を続けていても問題ないのでしょうか。本記事では、仕組み経営株式会社の取締役・清水直樹氏がワンマン経営について解説します。

ビジネスの出口戦略におけるワンマン経営

社長がいつ、どのような形で引退し、ビジネスは誰が継ぐのか?あるいは廃業するのか、または売却するのか?などの道筋を立てることを戦略を立てることを出口戦略(イグジットプラン)と呼びます。

 

結論から言えば、ビジネスの出口戦略は次の4つだけです。

 

①M&A(会社売却)
②家族承継
③社員承継
④廃業

 

これら4つに対して、意図的に出口を迎えるのか、偶発的あるいは強制的に出口を迎えるのかでわけると8つのパターンになります。

 

たとえば①のようにワンマン社長が会社を売却しようと思っても、仕組み化されていて経営者が交代しても経営できる会社と、そうではない会社では、売却時の価格に何倍も差が付くともいわれています。あなたでしか経営できない会社であれば、買い手は買う意味がありませんから、当然でしょう。

 

また、②の家族承継、③の社員承継のいずれも、事業承継計画を策定するための仕組み化を行うことによって、スムーズな承継が実現します。しかし、①〜③に向けた仕組み化に失敗すると、残るは④の廃業しかなくなってしまいます。

 

実業界で語り継がれている「永遠に所有していけるように、しかし、明日にでも売却できるように今日のビジネス構築に臨め」という言葉をしっかりと理解し、出口戦略(イグジットプラン)をいまこの瞬間から考えていきましょう。

 

 

清水 直樹

仕組み経営株式会社

代表取締役

 

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