理念を浸透させるための「仕組み」づくりのコツ
ステップ8:理念を浸透させるための仕組みづくりを行う
理念に基づく仕事のやり方と基準を文書化し、それに基づいて仕事をすることで、自然と理念が浸透するようにしていきます。
<策定した理念を浸透させる仕組み>
人の意識はそうそう変わりませんが、仕組みに基づき行動を続けることで、意識は変わっていきます。以下は理念を浸透させるための仕組みの一部です。
・理念を共有できる人を採用する
採用の段階で、理念を共有できる人を採りましょう。そもそも採用の段階で理念が共有できない人は雇ってはいけません。採用のミスは後からリカバリーするのは大変なので、採用の段階で間違ってはいけないということです。
・理念を体現している人を評価する
評価の仕組みは経営者からのメッセージです。評価項目を業績や利益、売上だけじゃなく、いかに会社の理念を体現しているかを評価の項目に付け加えるということです。そうすると人は評価されたいと思って行動しますので、理念を体現する行動を自然と取るようになるということです。
・理念についての情報共有する
理念を定期的に語らう場を創ったり、実体験とストーリーの共有をする場を創ったり、経営者からの情報配信をすること。
なんといってもこれが一番大切かと思います。人は繰り返し言わないとわからないので、ウェブの動画でもいいですし、メールとかチャットでもいいのですが、そうした場で情報共有を定期的にしていく必要があります。
・理念を伝える教育
特に新入社員教育は大切です。最初の段階でちゃんと理念を共有していきましょう。
まず会社として彼らになにを期待しているのかを明確に伝えるということです。「うちの会社には理念があってこういう行動が期待されています。こういう行動を取っていただくと、こういう評価になります」といった内容です。
逆に彼らが会社になにを期待しているのかを明確に把握することも大切です。社員個人個人にも人生でやりたいこと、人生で大切にしていることとかあると思いますので、それをちゃんと理解してあげましょう。
そしてバディ制度、メンター制度。バディ制度は同じ立場の新入社員同士でペアを組ませてお互い学び合う仕組み、メンターは上司じゃなくて別の部署の先輩がその新入社員のメンターになってくれる仕組みです。
屋根瓦式教育もお勧めです。これは新入社員にベテラン社員が教えるのではなくて、1個前の先輩が教えます。新入社員には2年目の人が教えて、さらに下に入ってきたら、去年新人だった人が教えます。屋根瓦式教育のメリットは、自分の後輩に会社の理念を教えないとけないので、理念を自分の言葉で語れるようにならないとダメだということです。屋根瓦式の教育をやることで自然と理念を自分の言葉で語るようになり、理解が深まっていきます。
次に営業の仕組みです。これは営業プロセスに理念を説明するパートを入れるということです。特にこれはB to Bのときは当てはまりますが、説明するときに必ず会社の理念を語るパートを入れるようにします。こうすると、営業の人は1日に何件も自社の理念を語ることになるので、自然と理念を自分の言葉で語れるようになるのです。
筆者も会社員のときは営業をずっとやっていましたが、うちの会社はどういう成り立ちででき上がっていて、どういう思いでやっているかを1日に何回も何回も説明するので、自然と覚えていきました。
理念浸透に大切なのは、理念と毎日の仕事をつなげる仕組み
というわけでいくつか理念浸透のヒントをご紹介してきました。改めて、大切なのは理念と毎日の仕事をつなげるということです。
理念と毎日の仕事とつなげるために、社長が思っている仕事のやり方と基準をちゃんと文書化して、それに基づいてみんなが行動できるようにしていくということ、これが重要なのです。
清水 直樹
仕組み経営株式会社
代表取締役
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