社長の熱い思いが詰まった「経営理念」…社員に定着しない根本原因と、浸透させるための8つのステップ【経営コンサルが解説】

社長の熱い思いが詰まった「経営理念」…社員に定着しない根本原因と、浸透させるための8つのステップ【経営コンサルが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

社員数が増加するなど、企業規模が大きくなってくると、はじめは社員1人ひとりがしっかり共感してくれていた「企業理念」ががだんだんと薄らいでいくことはよくあるケースです。では、そうしたケースではなにが原因で定着していないのでしょうか? また、社員全員に企業理念を浸透させるにはどうすればよいのでしょうか? 仕組み経営株式会社の取締役・清水直樹氏が詳しく解説します。  

「2回目」の理念浸透ワークショップで注意すべきポイント

ステップ6:理念浸透ワークショップ(2回目)を行う

最終版の理念を組織全体に浸透させるために、2回目のワークショップを実施します。新たなメンバーや関係者を含め、理念の重要性や実践方法について再確認し、共有を深めます。

 

2回目の理念浸透ワークショップのポイント

1.フォローアップの評価と反映:1回目のワークショップ後に、参加者からのフィードバックや評価を集約し、改善点や課題を洗い出します。それらを次回のワークショップに反映させることで、より効果的な内容や進行が実現できます。

 

2.再確認と深化:2回目のワークショップでは、1回目での学びや共有を再確認しつつ、さらに深化させるための要素を取り入れます。理念の重要性や意義についての再認識や、実践事例の共有、グループ活動やディスカッションの拡充などを行います。

 

3.より具体的なアクションプランの策定:参加者が理念を実践するための具体的なアクションプランを策定する場を設けます。グループごとに実践のアイデアや具体的な行動ステップをまとめ、それを全体で共有することで、理念の実現に向けた具体的な取り組みが生まれます。

 

4.チームビルディングと連携強化:2回目のワークショップでは、参加者同士の関係性を強化し、チームビルディングの機会を設けることも重要です。理念を実現するためには、組織内の連携と協力が必要ですので、信頼関係やコミュニケーションの促進にも力を入れましょう。

 

5.フォローアップと継続的な支援:2回目のワークショップ後も、理念の浸透をサポートするためのフォローアップや継続的な支援を行います。アクションプランの実行状況のモニタリングやフィードバックの提供、資源やトレーニングの提供など、参加者が理念に基づいた行動を継続できるような体制を整えます。

 

2回目のワークショップでは、1回目のワークショップの成果を踏まえながら、参加者の理念への理解と関与を一層深め、実践への取り組みを具体化する機会として活用することが重要です。

 

ステップ7:理念を実現させるための目標と計画を立案する

理念の実現に向けた具体的な目標や計画を策定します。組織全体で目標を設定し、理念に基づいた行動計画を立てます。戦略的な取り組みによって、理念が実際の業務や活動に落とし込まれます。

 

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