社長の熱い思いが詰まった「経営理念」…社員に定着しない根本原因と、浸透させるための8つのステップ【経営コンサルが解説】

社長の熱い思いが詰まった「経営理念」…社員に定着しない根本原因と、浸透させるための8つのステップ【経営コンサルが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

社員数が増加するなど、企業規模が大きくなってくると、はじめは社員1人ひとりがしっかり共感してくれていた「企業理念」ががだんだんと薄らいでいくことはよくあるケースです。では、そうしたケースではなにが原因で定着していないのでしょうか? また、社員全員に企業理念を浸透させるにはどうすればよいのでしょうか? 仕組み経営株式会社の取締役・清水直樹氏が詳しく解説します。  

「理念浸透ワークショップ」を行うメリット

ステップ4:理念浸透ワークショップを行う

組織内で理念浸透を図るためのワークショップを実施します。参加者は理念の意義や具体的な行動指針について学び、議論やグループ活動を通じて共有します。

 

理念浸透ワークショップは、組織内で理念を広く浸透させるための効果的な手法の1つです。以下に、理念浸透ワークショップを実施する際の一般的な手順とポイントをご紹介します。

 

■理念浸透ワークショップのポイント

1.目的の設定:ワークショップの目的を明確に定義します。たとえば、理念の理解促進、関連する行動や態度の共有、組織文化の形成などです。

 

2.参加者の選定:ワークショップには、組織内の幅広い職種や階層のメンバーを参加させることが重要です。これにより、意見や視点の多様性がもたらされ、より深い理解と共感が生まれます。

 

3.ワークショップの形式と方法の決定:ワークショップの形式は、プレゼンテーション、グループディスカッション、役割演技、ケーススタディ、ワークグループなど、さまざまな方法を組み合わせることができます。参加者が主体的に関与し、対話や活動を通じて理念を体験できるような工夫が求められます。

 

4.理念の解説と共有:ワークショップでは、理念の背景や意義、具体的な内容についての解説が行われます。これにより、参加者が理念の核心を理解し、共通の認識を形成することが目指されます。

 

5.グループ活動やディスカッション:参加者が小グループやペアで活動し、理念に関連するテーマやケースについてディスカッションを行います。参加者同士の意見交換や経験共有によって、理念を具体的な現場や業務に結び付けることができます。

 

6.フィードバックと振り返り:ワークショップの終了時には、参加者からのフィードバックや感想を収集し、振り返りを行います。参加者がワークショップで得た気づきや学びを共有し、次のアクションにつなげることが重要です。

 

7.フォローアップ:ワークショップ後も、理念の浸透を促進するためのフォローアップ活動が必要です。たとえば、理念に基づいた行動の定着を支援するトレーニングやコーチング、情報共有の仕組みの整備などが挙げられます。

 

これらの手順を踏んで、理念浸透ワークショップを実施することで、組織内での理念の共有や理解を深めることができます。

 

ステップ5:最終版を成文化する

ワークショップでのメンバーの反応を踏まえて、ドラフト版を改善し、最終的な理念文言を完成させます。

 

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