不動産投資の「4大リスク」への対処法
不動産投資には多くのリスクが伴います。リスクは怖いです。でも、リスクを事前に頭の中でイメージできていれば、そんなに恐れることはありません、リスク対処法を学んでください。不動産投資のリスクは大きく分けて4つ。4大リスクといわれています。次の4つです。
・地震火災リスク
・修繕リスク
・空室リスク
ここでは上記のうち3つのリスク、「金利上昇」「地震火災」「修繕」を見ていきたいと思います。
金利上昇リスク
手堅い融資計画のもと、融資を受けて事業を展開していたとしても、金利が上昇すると資金繰りが厳しくなります。ということで、不動産経営を進める上で、金利の情報をチェックすることは必須です。新聞、ニュースなどで金利の情報に是非敏感になってください。
いまは、超低金利時代が続いています。今後金利がどんな動きをするかというと、長い目で見ると上昇していくと思います。今後の金利上昇に向けての対応策として、「どこまで金利が上昇したら収支がマイナスになるかを知ること」、そして「金利が上昇した場合に、より低い金利の金融機関に借り換えをしてもらうということ」も必要です。
ですから、普段からまめに金融機関をめぐってパイプを作っておきましょう。仮に金利が上昇し、借り換える金融機関も見つからない場合には、繰り上げ返済をするのも手です。
地震火災リスク
続いて、「地震火災リスク」を見ていきましょう。まず物件を購入する際には、その物件の自治体のハザードマップを確認するようにしてください。災害大国の日本です。各自治体ではそのエリアにおいて、地震や河川の氾濫などが起きた時、どのような被害が起きるのかの予想値=ハザードマップが用意されています。それをチェックして、あなたの物件にどのような災害リスクがあるのかを知ってください。
ハザードマップは、自治体のホームページや、市役所などに問い合わせると教えてくれますので、確認してください。そして、その予測値に基づき、保険に入りましょう。火災保険、地震保険などです。どこまで手厚い保険に入るかはあなたの気持ち1つです。そのエリアの災害リスクを知って、それに対する保険をご自身で判断してください。
ちなみに私の場合は、区分マンションの場合は、もっとも安い火災保険で、一棟の場合は手厚い保険、また木造物件には地震保険に入り、鉄骨造、コンクリート造の物件には地震保険に入っていません。あくまで私の場合ですので、ご参考まで。
修繕リスク
そして「修繕リスク」です。不動産は傷みます。年次とともに物件は古くなり、ガタもきます。ですから「修繕」というのは、どうしても必要になってきます。将来的に、修繕費用は必ずかかってきます。頭に入れておいてください。
区分の場合は、毎月しっかり修繕積立金が積み立てられていることを調べ、次回の大規模修繕工事ができるかどうかのチェック、また今の入居者が退去した後に最低限の部屋のリフォームができる資金を手元に残っているかのチェックを、まめにするようにしてください。
一方、一棟物投資を行うオーナーは、すべての費用をあなたが負担しなくてはなりません。ですから、いつかの日のために、毎月入ってくるキャッシュフローから積立預金をするようにしてください。毎月、数万円でも、数十万でもこつこつと貯蓄してください。その積立金は将来の大規模修繕費用、エレベーターの修繕費用、リフォーム代、繰り上げ返済の原資に使うことができます。
※本記事は『1000年使える不動産投資最強成功術 失敗しない人だけが知っている不動産経営の定番』(ごきげんビジネス出版)一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】