(※写真はイメージです/PIXTA)

依然として人気の高いタワーマンション。眺望はもちろん、立地の良さ、充実した設備、資産性……さまざまなメリットから「終の棲家」として高齢者からも高い支持を誇ります。一方で、知っておいたほうがいいタワーマンションならではのリスクも。長岡FP事務所代表の長岡理知氏が解説します。

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    高層階の住民の心停止〈生存率は0%〉というデータも

    2016年と少し古いのですが、カナダの医学雑誌『カナディアン・メディカル・アソシエーション・ジャーナル(CMAJ)』に興味深いレポートが掲載されました。

     

    タイトルは「Out-of-hospital cardiac arrest in high-rise buildings: delays to patient care and effect on survival」(高層ビルでの病院外心停止:患者ケアの遅れと生存への影響)というものです。

     

    これによると、トロント市などにおいて心停止で救急搬送された患者8,216人のうち、生存して退院できたのは低層階の住民の方が多かったとされています。

     

    2階以下の住民の生存率は4.2%、3階以上では2.6%という統計でした。しかし、16階以上の住民の生存率だけを抜き出すと0.9%、25階以上では生存率は0%という衝撃の結果となっています。

     

    救急隊の到着の遅れが生存率に大きな影響があるということです。

     

    もちろん外国での調査であるため日本のタワーマンションとの構造上の違いや救急隊員の熟練度の違いもあるかもしれませんが、高層階で急性心筋梗塞や脳卒中を発症した場合に命が助かる確率が著しく低くなるのは否めません。

     

    心筋梗塞は朝8~11時頃が「発作をおこしやすい魔の時間帯」としてよく知られていて、それはタワマンにおいて、エレベーターが混む時間帯と重なります。これはタワーマンションにリタイア世代が住むことの大きなリスクといえるでしょう。タワーマンションを購入する前に冷静に検討すべきポイントです。

     

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