(※画像はイメージです/PIXTA)

少子高齢化や人口減少にともない、人材確保が困難になるなか、それに応じて多額の求人広告費をかけてしまう企業も少なくありません。昨今は採用手法が多様化しており、自社に合った方法を起用できれば、採用コストは削減できる可能性があります。そこで本記事では、経営コンサルの株式会社識学の新村恭平氏が、企業がコストパフォーマンスよく採用活動をする方法について解説します。

採用コストを増えてしまう3つの原因

採用コストが増えてしまう原因は、下記の3つです。

 

1.求人広告費が高い
2.早期離職率が高い
3.通年で採用活動を行なっている

 

ひとつずつみていきましょう。

 

1.求人広告費が高い

求人サイトやエージェントに募集を掲載するための求人広告費に、毎月多額のコストをかけている企業は少なくありません。求人媒体によって費用は異なりますが、どれだけコストがかかっているか把握しないまま、掲載している場合は注意が必要です。

 

採用活動を実施していない時期でも、掲載取り下げを忘れていると固定費がかかり続けている可能性があります。早急に確認しておきましょう。

 

2.早期離職率が高い

2022年に厚生労働省が発表した新規学卒就職者の離職状況によると、新規学卒者の離職状況は以下のとおりでした。

 

出典:新規学卒就職者の離職状況(平成31年3月卒業者)を公表します
新規学卒就職者の就職後3年以内離職率 出典:厚生労働省 新規学卒就職者の離職状況(平成31年3月卒業者)を公表します

 

2015年に中小企業庁が発表したデータ※1では、中途採用者も就職後3年以内に約30%離職しており、現在ではさらに早期離職率が高まっていると予想されます。

 

早期離職率が高いと、採用活動にかけたコストが無駄になってしまい、再び人材を確保するための採用コストをかけなければなりません。早期離職者が多い場合は原因を究明し、対策を講じる必要があります。

 

3.通年で採用活動を行っている

長期的な人材不足により、1年を通じて採用活動を行っている企業は増加傾向にあります。転職者が増えているため、通年で採用活動を行なえば、自社が求める高いスキルを保有した人材を確保できる機会は多くなるでしょう。

 

しかし、長期化すればするほど求人費と採用工数が増えてしまいます。通年で採用活動を行なう場合は、採用手法の見直し・求人費削減・採用工数削減が必要です。

 

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