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「単元未満株取引」は、通常は100株単位の「単元株」でしか買えない国内株式を1株から購入できるようにしたサービスです。
本来なら数十万円といったある程度まとまった購入資金が必要な銘柄でも、単元未満株なら数百円から買うことができます。
本記事は、
「単元未満株の取引はどこでできるの」
「単元未満株を買うならどこの証券会社がおすすめ?」
「そもそも『単元未満株』って何?」
という人のために、楽天証券、SBI証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券の主要ネット証券5社の単元未満株取引サービスを比較します。
はじめに:「単元未満株」のメリット・デメリット
国内株式の取引には「単元株制度」が採用されており、100株単位の「単元株」で売買するのが基本です。
しかし、100株単位だと数十万円といったある程度まとまった購入資金が必要であることから、少額でも買えるように、1~99株の「単元未満株」で取引できる「単元未満株取引」のシステムを自社開発をしてサービス提供している証券会社もあります。
■「単元未満株」と「ミニ株」の違い
「単元未満株」と似た専門用語に「ミニ株」があります。「ミニ株」は単元株の10分の1単位、つまり10株から取引できるサービスのことです。それに対して、「単元未満株」は100分の1単位、つまり1株から取引できるサービスです。つまり、単元未満株のほうがミニ株より少額から購入できることになります。
単元未満株のメリットとデメリットを確認しましょう。
・単元未満株のメリット
単元未満株は、少額で株式投資を始められる点が最大のメリットです。
たとえば、大手家具チェーンのニトリHD(銘柄コード:9843)の株価は17,005円(2023年7月19日終値)なので、通常の100株を購入するには、17,005円×100株=1,700,500円の購入資金が必要になります。
しかし、単元未満株取引を利用すれば、1株の17,005円から買うことができます。17,005円も決して安い金額ではありませんが、単元株よりは買いやすくなります。
この単元未満株には議決権(株主総会の決議に参加して票を入れることができる権利)はありませんが、保有株数に応じて配当金(企業が得た利益を株数に応じて株主に分配するもの)を受け取ることができるので、少額から“株主体験”ができるメリットもあります。
・単元未満株のデメリット
メリットの次は、単元未満株を取引するときに注意点を確認しておきましょう。
単元未満株は取引単位が単元株の100分の1なので、損失も小さい反面、利益も小さくなります。しかも、手数料が単元株と比べて割高なので、頻繁に売買すると“手数料負け”になる可能性が高くなります。
また、単元未満株には、
- 注文方法は「成行」のみで、「指値」ができない
- 株主優待がもらえない(一部例外あり)
- 1日のなかで注文が成立するタイミングが限られる
などといった制約があります。
・指値(さしね):買う価格or売る価格を指定して注文する方法。
・成行(なりゆき):買いの場合は、そのときに出ている売り注文で最も安い価格。売りの場合は、そのときに出ている買い注文で最も高い価格で注文が即時に成立する方法。
【比較表】「単元未満株取引」ができるおすすめネット証券5社
単元未満株の特徴を確認したところで、実際に取引ができるおすすめのネット証券を5社紹介します。
まずは、比較表をご覧ください。各社の詳細は1章以降で解説するので、ここではざっと把握するだけで大丈夫です。
■「単元未満株取引」ができるおすすめネット証券5社の比較
証券会社 | |||||
---|---|---|---|---|---|
サービス名 |
かぶミニ™ |
S株 | ワン株 |
プチ株® |
名称なし |
取扱銘柄 | 東証 リアルタイム取引:746 寄付取引:1,602 |
東証 | 東証 名証 |
東証 名証 |
現物取引 の取扱銘柄 |
約定 タイミング |
1日1回 ※寄付取引の場合 |
1日3回 | 1日1回 | 1日2回 | 1日2回 |
買付手数料 |
無料 ※スプレッド0.22%は必須 |
無料 | 無料 |
約定代金の0.55% |
買付の取扱い |
売却手数料 |
11円/回 ※スプレッドは別途0.22% |
約定代金の0.55% ※最低55円 |
約定代金の0.55% ※最低52円 |
約定代金の0.55% |
|
往復コスト (約定価格が 5,000円の場合) |
33円 | 55円 | 52円 | 110円 | 55円 (売却のみ) |
スマホアプリ からの注文 |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
リアルタイム 取引 |
〇 | × | × | × | × |
ポイント 投資 |
楽天 ポイント |
× | × | Ponta ポイント |
× |
積立サービス | 〇 金額指定or株数指定 |
× | × | 〇 金額指定のみ |
× |
解説を読む | 解説へ | 解説へ | 解説へ | 解説へ | 解説へ |
ご覧のように、取扱銘柄や約定タイミング(注文が成立するタイミング)、ポイント投資に対応している否かは各社で異なり、自分に合った証券会社で取引することが大切です。
次章から5社の単元未満株取引のサービス内容を順番に紹介していきます。
1. 楽天証券「かぶミニ」
■楽天証券の「かぶミニ」の概要
取扱銘柄 |
・リアルタイム取引:746銘柄 ・寄付取引:1,602銘柄 ※2023年8月14日時点 |
約定タイミング |
【リアルタイム取引】 9:00~11:30、12:30~15:00
【寄付取引】1日1回 17:00~翌日8:45に注文:前場寄付 |
手数料 |
・買い:無料(スプレッド0.22%は必須) ・売り:11円/1取引あたり(スプレッドは別途0.22%) |
リアルタイム取引 | 〇 |
ポイント投資 | 〇(楽天ポイント) |
積立サービス | 〇(かぶツミ)※金額指定と株数指定 |
貸株サービス | × |
楽天証券は2023年4月より「かぶミニ™」の提供を開始。本記事で紹介する5社のなかでは最も後発の単元未満株取引サービスですが、その分、他社にはない便利な取引ができるのが特徴です。
■楽天証券の「かぶミニ」の特徴
- リアルタイム取引ができる
- 取引コスト(往復)が安い
- 「かぶツミ」で積立買付もできる
順番に解説します。
特徴1:リアルタイム取引ができる
かぶミニでは、寄付(よりつき)取引以外にも、リアルタイム取引ができます。
単元未満株取引でリアルタイム取引に対応しているのは、大手オンライン証券(楽天証券、SBI証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券の5社)では楽天証券だけで、通常の株式投資と同じように平日の9時~11時30分と12時30分~15時に動いている株価を見ながら取引ができます。
そのため、その日に買った銘柄をその日のうちに売却して値上がり益を狙う「日計り取引」をすることも可能で、本格的にデイトレードを始める前の練習にもおすすめです。
また、かぶミニは楽天ポイントを使って投資することもできるので、少額どころか、自己資金ゼロで気軽に始めることもできます。
特徴2:取引コスト(往復)が安い
かぶミニの買付手数料は表面上は無料ですが、寄付価格や気配値に対して0.22%のスプレッドのコストがかかります。また、売却時は1取引あたり11円の手数料に加えて、やはり0.22%のスプレッドのコストが上乗せされます。
しかし、実際に約定してみないと正確な手数料はわかりませんが、かぶミニは本記事で比較した5社のなかでは往復コストが最安で、約定代金が5,000円の場合は33円※が往復の手数料になります。
※「買付時:手数料0円+スプレッド0.22%(11円)=11円」と「売却時:手数料11円+スプレッド0.22%(11円)=22円」の合計
特徴3:「かぶツミ」で積立買付もできる
「かぶツミ」は、国内株式を毎月もしくは毎週決まったタイミングで積立買付できる楽天証券のサービスです。
かぶツミを利用することで、投資信託の積立買付のように、100株単位の単元株に加えて、単元未満株も約定代金3,000円以上であれば自動で積立買付が可能になります。
そのため、どうしても欲しい株主優待がある場合などは、たとえば毎月5株(単元未満株)を「かぶツミ」で積立買付をして、将来的に単元株の100株の取得を目指すといった“合わせ技”も有効です。
なお、単元未満株の積立サービスを提供しているのは、楽天証券の他にauカブコム証券があります(両社の積立サービスの比較は、6章で解説)。
\単元未満株のリアルタイム取引が可能/
2. SBI証券「S株」
■SBI証券の「S株」の概要
取扱銘柄 |
東証の全銘柄 ※名古屋・福岡・札幌の取引所に上場している銘柄は売却のみ可能 |
約定タイミング |
【東証の場合】:1日3回 ・0:00~7:00に注文:前場始値 ・7:00~10:30に注文:後場始値 ・10:30~13:30に注文:当日後場終値 ・13:30~24:00に注文:翌営業日の前場始値 |
手数料 |
・買い:無料 ・売り:約定代金×0.55%(税込)※最低手数料は55円(税込) |
リアルタイム取引 | × |
ポイント投資 | × |
積立サービス | × |
貸株サービス | × |
SBI証券は、グループ全体(SBI証券、SBIネオモバイル証券、SBIネオトレード証券、FOLIO)の口座数が1,000万を超えた、楽天証券と並ぶ大手ネット証券です。
SBI証券の単元未満株取引サービスを「S株」といい、次のような特徴があります。
■SBI証券の「S株」の特徴
- 東証の全銘柄の売買が可能
- 買付手数料が無料
- 24時間注文可能
SBI証券の「S株」では、東証の全銘柄の売買ができます。買付手数料は無料で、売却手数料は約定代金の0.55%(税込)と、他社のサービスと比べても最低水準。
S株の約定タイミングは1日3回だけですが、注文だけならスマホアプリやPCウェブサイトから24時間可能です。
そのため、日中は仕事で忙しい会社員でも、帰宅後の夜に発注をしておけば、翌営業日の9時には注文が成立します。
\S株は東証の全銘柄に対応/
3. マネックス証券「ワン株」
■マネックス証券の「ワン株」の概要
取扱銘柄 |
東証と名証(名古屋証券取引所)の全銘柄 ※福岡・札幌の取引所に上場している銘柄は売却のみ可能 |
約定タイミング |
【東証の場合】:1日1回 0:00~11:30に注文:当日の後場始値 17:00~24:00に注文:翌営業日の後場始値 |
手数料 |
・買い:無料 ・売り:約定代金×0.55%(税込)※最低手数料は52円(税込) |
リアルタイム取引 | × |
ポイント投資 | × |
積立サービス | × |
貸株サービス | 〇 |
マネックス証券の単元未満株取引サービスを「ワン株」といい、次のような特徴があります。
■マネックス証券の「ワン株」の特徴
- 東証と名証の全銘柄の売買が可能
- 売却時の最低手数料が最安(52円)
- 貸株サービスで貸株金利が稼げる
マネックス証券の「ワン株」では、東証と名証(名古屋証券取引所)の全銘柄を売買できます。買付手数料は無料。
売却手数料は約定代金の0.55%(税込)と低水準で、売却時の最低手数料52円(税込)はSBI証券の55円(税込)と比べて3円安くなっており、auカブコム証券と並んで最安です。
ただし、約定タイミングは後場始値の1日1回だけで、SBI証券の1日3回と比べると少なくなっています。
また、ワン株には、保有している単元未満株を購入した証券会社に貸し出すことで金利(貸株金利)がもらえる「貸株サービス」があります。
貸株サービスは本来は単元株のサービスですが、単元未満株でも実施しているのは、本記事で紹介する5社のなかではマネックス証券だけです。そのため、マネックス証券であれば、単元未満株を貸し出して毎日コツコツ小銭を稼ぎながら100株の単元株の保有を目指すといった使い方も有効です。
\単元未満株の貸し出しで金利が稼げる/
4. auカブコム証券「プチ株」
■auカブコム証券の「プチ株®」の概要
取扱銘柄 |
東証と名証(名古屋証券取引所)の全銘柄 ※福岡・札幌の取引所に上場している銘柄は売却のみ可能 |
約定タイミング |
【東証の場合】:1日2回 00:01~10:00に注文:当日の後場始値 10:01~23:00に注文:翌営業日の前場始値 23:01~24:00に注文:翌営業日の後場始値 休日(土・日・祝祭日)に注文:翌営業日の後場始値 |
手数料 |
・買い:約定代金×0.55%(税込)※最低手数料は52円(税込) ・売り:約定代金×0.55%(税込)※最低手数料は52円(税込) |
リアルタイム取引 | × |
ポイント投資 | 〇(Pontaポイント) |
積立サービス | 〇(プレミアム積立®プチ株®)※金額指定のみ |
貸株サービス | × |
auカブコム証券の単元未満株取引サービスを「プチ株」といい、次のような特徴があります。
■auカブコム証券の「プチ株」の特徴
- Pontaポイントで投資できる
- 売却時の最低手数料が最安(52円)
- 「プレミアム積立(プチ株)」で積立買付もできる
auカブコム証券の「ワン株」では、東証と名証(名古屋証券取引所)の全銘柄が売買できます。
買付手数料と売却手数料はともに約定代金の0.55%(税込)で、売却時の最低手数料52円(税込)はマネックス証券と並んで最安です。
Pontaポイントで投資することもできるので、Pontaポイントを貯める「ポン活」をしている人にもおすすめです。
また、プチ株を毎月決まったタイミングで積立買付できる「プレミアム積立(プチ株)」サービスもあり、投資信託の積立買付のように、単元未満株を500円以上1円単位から自動で積立買付することもできます。
なお、単元未満株の積立サービスを提供しているのは、auカブコム証券の他に楽天証券があります(両社の積立サービスの比較は、6章で解説)。
\Pontaポイントをお得に貯めるなら/
5. 松井証券の「単元未満株取引」
■松井証券の「単元未満株取引」の概要
取扱銘柄 | |
約定タイミング ※売却のみ |
【東証の場合】:1日2回 9:00~10:59に注文:前場の終値 11:00~14:30に注文:当日の終値 |
手数料 |
・買い:取り扱いなし ・売り:約定代金×0.55%(税込)※最低手数料はなし |
リアルタイム取引 | × |
ポイント投資 | × |
積立サービス | × |
貸株サービス | × |
松井証券の単元未満株取引サービスは他社とは異なり、売却のみとなっています。
「なぜ買ってもいないのに、1株とかの単元未満株を売れるの?」
「売却だけしかできないって、どういう使い方があるの?」
と多くの方が疑問に思うはずです。その理由を説明するには、「株式分割」が関係してきます。
株式分割のイメージをわかりやすく説明すると、たとえば1株あたり10,000円だった株式を「1:2」に分割して2株で5,000円にすることによって、100万円(=100株×10,000円)の半分の50万円(=100株×5,000円)で買えるようにすることです。
この株式分割を実施する企業の狙いは、自社の株価が高くなると購入できる人が少なくなり株主が増えないので、最低投資金額を下げることによって個人投資家が買いやすくする点にあります。
多くの場合、株式分割は「1:2」や「1:3」などのキリがいい比率で行われますが、まれに「1:1.1」や「1:1.5」などの比率で実施されることがあります(出典:トレーダーズ・ウェブ「株式分割」)。
「1:1.1」の株式分割が行われると株価は1.1で割った価格に下がりますが、すでに100株を保有していた人の株数は1.1倍の110株に増えるので、実質的な価値は変わりません。ここがポイントです。
ただし、通常の取引は100株単位でしか売却できないため、10株(=110株-100株)が中途半端に残ってしまいます。これを「端株(はかぶ)」といい、松井証券の単元未満株取引では、端株の売却しかできません。
つまり、松井証券には1~99株の単元未満株を売買して利益を狙うサービスはないということになります。
\単元未満株は売却のみ可能/
6. 単元未満株の「積立サービス」…楽天証券とauカブコム証券を比較
ここまで紹介した5社のなかで、1~99株の単元未満株の積立買付ができるのは、楽天証券とauカブコム証券の2社です。どちらも、単元未満株だけではなく100株単位の単元株の積立買付もできますが、違いもあります。
本章では、両社の単元未満株の積立サービスを比較し、どちらのほうがおすすめかを解説します。
■単元未満株の「積立サービス」の比較
証券会社 | ||
---|---|---|
サービス名 |
かぶツミ™ |
プレミアム積立® |
「単元株」の積立 (100株単位) |
〇 | 〇 |
「単元未満株」の積立 (1~99株) |
〇 | 〇 |
「単元株+単元未満株」 の積立 |
〇 | × |
設定方法 | ・金額指定 ・株数指定 |
金額指定 |
最低積立金額 | 3,000円~ | 500円~ |
ポイント投資 | 〇 楽天ポイント |
〇 Pontaポイント |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る |
楽天証券もauカブコム証券も「単元株のみ」「単元未満株のみ」の積立買付はできますが、103株のような「単元株+単元未満株」を組み合わせて積立設定ができるのは楽天証券だけです。
また、楽天証券は設定方法を「金額指定」と「株数指定」の2つから選べるのに対して、auカブコム証券は「金額指定」しかできません。金額指定は、たとえば毎月5,000円で買える範囲内の単元未満株数を買付。株数指定は、毎月3株といったように株数を指定して買付する方法です。
では、「金額指定」と「株数指定」はどっちのほうがおすすめかというと、「株数指定」です。
なぜなら、金額指定の場合は、積立設定後に株価が上昇すると買付が実行されないことがあるからです。たとえば、株価が4,500円の銘柄を毎月5,000円の金額指定で積立設定をしたとします。その状態で、買付日の前日に株価が5,200円に上昇した場合は、買付ができません。
一方、株数指定の場合は、株価に関係なく決まった株数を確実に買付できます。たとえば毎月1株を積立設定しておけば、株価が4,500円でも5,200円でも1株の買付が実行されます。
そのため、単元未満株の積立買付をするなら、「単元株+単元未満株」の組み合わせができ、「株数指定」もできる楽天証券の「かぶツミ」のほうがおすすめです。
\「株数指定」による単元未満株の積立買付が可能/
7. よくある質問
最後に、単元未満株取引に関するよくある質問に5つ回答します。本文と重複している内容もありますが、復習のためにお役立てください。
Q1. 単元未満株を買い増して「100株」になったらどうなりますか?
100株になれば「単元株」扱いになり、株主総会に参加できる議決権が得られたり、通常の取引と同じように100株単位で売却できたりします。
Q2. 単元未満株では「配当金」はもらえますか?
単元未満株でも、保有株数に応じて配当金がもらえます。
配当金は1株あたりの金額で表示され、ニトリ(銘柄コード:9843)の配当金を「日経テレコン(楽天証券版)」で調べると、次の画像のように1株あたり年間で大体150円(税引前)を受け取れます。
Q3. 単元未満株では「株主優待」はもらえますか?
単元未満株には、株主優待は原則ありません。
しかし、テレビ朝日ホールディングス(9409)の「テレビショッピング販売商品の一部割引」のように、1株だけの保有でも割引券などの株主優待を実施している企業も一部にはあります。
Q4. 単元未満株は「NISA」でも買えますか?
単元未満株は一般NISA口座で買うこともできます。また、2024年から始まる新しいNISAでは、「成長投資枠」で単元未満株を買うことができます。
Q5. 単元未満株の「買取請求」とは何ですか?
「買取請求」とは、株式分割などによって生じた、通常の取引で売却できなくなった10株などの単元未満株(端株)を発行会社に買い取ってもらい、換金する手続きをいいます。
8. まとめ
最後に、冒頭でも紹介した「単元未満株の取引ができるおすすめネット証券5社の比較表」を載せておくので、整理にお役立てください。
■「単元未満株取引」の取引ができるおすすめネット証券5社の比較
ご覧のように、取扱銘柄や約定タイミング(注文が成立するタイミング)、ポイント投資に対応している否かは各社で異なり、自分に合った証券会社で取引することが大切です。
単元未満株は少額から買えるので、銘柄を分散したり、同じ銘柄でも買うタイミングを分散してリスクを軽減したりできるので、初心者にもおすすめのサービスです。
そのなかでも、楽天証券の「かぶミニ」はリアルタイム取引ができるうえ、「かぶツミ」の株数指定で積立買付をすれば、“ほったらかし”で100株の保有を目指せるので、現時点では最もおすすめです。
単元未満株は、使い方次第で株式投資のバリエーションが増え、取引を有利に進めてくれます。本記事をヒントにして口座を開設し、少額から始められるメリットを最大限活かして色々お試しください。
\証券総合口座の数が1,000万を突破(2023年12月時点)/