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東証プライム市場に上場しているマネックスグループ株式会社(銘柄コード:8698)傘下のネット証券。日本株をはじめ、米国株・中国株、投資信託、FX、先物・オプションなどの幅広い商品を取り扱う。グループ会社に暗号資産取引の「コインチェック」や米国オンライン証券の「トレードステーション」などがあり、グループのシナジーを利用して顧客のニーズに応えている。
1. マネックス証券が重視する「アセマネモデル」とは?
資産形成ゴールドオンライン編集部の近藤です。
本日はよろしくお願いします。
マネックス証券の山田です。
よろしくお願いします。
まず、マネックス証券はどのようなユーザーに使われているのか、顧客の属性を教えてください。
当社は1999年に創業しており、長くご利用いただいている40~50代の方がボリュームゾーンになっています。
しかし、資産形成の気運の高まりから、直近の新規口座の開設者は30代の若年層が増えています。
投資を始める若い人が増えているのですね!
そのような背景のなか、マネックス証券の強みについて教えてください。
お客様の資産を守りつつ、お客様には資産を増やしていただく「アセットマネジメントモデル」、略して「アセマネモデル」を大切にしています。
それを実現するために、「商品の充実」「サービスの充実」「投資情報の充実」の3つを重視しています。
「アセマネモデル」について詳しく教えてください。
1つ目の「商品の充実」は、ユーザーがたとえば「米国株」がいいと思っても、投資できる商品がないと意味がありませんよね。
当社の場合、米国株は5,000銘柄以上の取り扱いがあるうえ、米国株の時間外取引にも対応しているので、取引チャンスが多いのが特長です。
たしかに、値上がりが期待できる銘柄を見つけても、商品の取り扱いがなければ投資できません。
選択肢があると、そのなかから自分に合った投資方法が見つけられます。
マネックスカードによるクレカ積立は、ゴールドカードではなく、「一般カード」によるクレカ積立では他社よりも高い1.1%のポイントが還元されることで有名ですよね。
そうですね。また「ON COMPASS(オン コンパス)」というサービスでは、質問に答えるだけで最適な資産運用プランを作成でき、全自動で運用することができます。
下落に強い安定した運用を目指しているので、長期でみると、ほとんどの方の運用利益はプラスになっています。
手間をかけずにお任せで運用したい人には、ON COMPASSは向いているかもしれませんね。
3つ目の「投資情報の充実」については、日本株であれば広木、米国株であれば岡元、FXであれば吉田といったように、ジャンルごとにアナリストが在籍しており、質の高い投資情報を日々提供しています。
広木さんや岡元さん、吉田さんって、メディアにもよく登場される方ですよね?
たしか、オウンドメディアの「マネクリ」でも記事を寄稿されていますよね?
YouTubeのセミナー動画だけでも年間200本以上も公開しているのですね!
あとは、当社の口座をお持ちの方限定で無料オンデマンドセミナーも開催していますし、昨年(2022年)の11月からは会場での対面セミナーを再開しました。
対面セミナーであれば、直接ご質問していただくこともできますし、私たちもお客様の声を直接聞くことができます。
「商品」「サービス」「投資情報」を充実させることで、ユーザーに投資で利益をあげてもらえるようにサポートしているということですね!
\質の高い投資情報に強み/
2. マネックスカードによる「クレカ積立」は還元率1.1%でインパクト大
先ほどの話にもあった、マネックスカードによるクレカ積立の「1.1%還元」は業界にインパクトを与えましたね。
お陰さまで、発表後だけでなく口座数は今でも安定的に伸びています。開設時に実施しているアンケートを集計したところ、やはりマネックスカードに興味がある方が多いようです。
当社の場合、クレカ積立を始める前から、毎月積み立てていただく額が他社より多かったので、その分をお客さまにポイントで還元しようということになり、強気で「1.1%還元」に設定しました。
ユーザーからすれば、同じ商品を買うなら、ポイント還元率は少しでも高いほうが嬉しいです。
実は私もマネックスカードでクレカ積立をしています。
筆者のマネックスカードでの積立設定
そうなんですね! ありがとうございます。
お客様からの強い要望にお応えして、昨年(2022年)の10月から、貯まったマネックスポイントで投資信託をスポット買付できるようにもなりました。
「マネックスポイント投資」ですね!
ポイントを使って運用できるのはいいですよね。
このマネックスポイントは、株式手数料に充当できたり、グループ会社のコインチェックで暗号資産に交換できたりもしますよ。
今後はポイントを利用できる商品や買付方法を拡充して、投資を始めるきっかけにしていただきたいと考えています。
自分のお金で初めての商品を買うのは怖いかもしれませんが、ポイントで投資できるならハードルが下がりますね。
はい。ポイント投資以外なら、dポイントやTポイント、Pontaポイントなどの主要ポイント、マイル、Amazonギフトカードなどにも交換することもできます。
普段から貯めているポイントに交換できれば、買い物にも利用できて節約にもつながりますね!
3. 日本株の取引ツールは「マネックストレーダー」がおすすめ
投資信託の次は、日本株の取引についても教えてください。
マネックス証券に限らず、「ツールがあり過ぎて使いこなせない」という声を聞くことがあるのですが、使い分け方のコツはありますか?
初心者から上級者まで、日々の取引で使っていただきたいのが「マネックストレーダー」です。
パソコンとスマホが連携されているので、両方で同じ情報を見ることができます。
気になる銘柄の登録などの細かい設定をするときは、スマホより画面が大きいパソコンのほうが操作しやすいですからね。
スマホの一覧画面では、登録した銘柄の「気配値」と一緒に「チャート」も表示することができるので、現在の株価水準を見ながらスピーディに発注することができます。
別の情報をチェックするために画面の切り替えをしていると、その間に株価が変わってしまい、最適な売買タイミングを逃してしまうかもしれませんよね。
しかし、年に数回しか取引をしないような人にはあまり関係ない気がするのですが……。
『銘柄スカウター』って、ドラゴンボールのキャラクターが敵の戦闘能力を調べるために目につけているアイテムみたいな名前でカッコいいですね!
株価が上がりやすい銘柄は利益がしっかり伸びている傾向があるので、マネックス銘柄スカウターを使えば、利益の増加が見込める有望な企業を探したり比較したりできます。
他のツールとは何が違うのですか?
マネックス銘柄スカウターでは四半期ごとの業績推移をチェックできるので、“細かい変化”にいち早く気づくことができます。
しかも、「10年スクリーニング」では過去10期年以上の業績を調べることができるので、より精度が高い分析が可能になります。
10年以上もさかのぼって調べられるなら、その会社が何月に売上や利益が増える傾向があるかなどの“決算のクセ”がわかるかもしれませんね。
このように、マネックス銘柄スカウターでは企業の業績をしっかり分析できるので、ファンダメンタルズを重視する方には必須のツールともいえます。
公式YouTubeチャンネルには、銘柄スカウターなどのツールの使い方の解説動画もアップされているのですね。
はい。ちなみに、マネックス銘柄スカウターには発注機能がないので、パソコンやスマホのウェブサイト、もしくはマネックストレーダーから注文を出す形になります。
私も使ってみようと思います!
4. IPOの抽選は「完全平等」で誰にでもチャンスあり!
日本株でいえば、IPO(新規公開株)に興味がある人もいると思います。
マネックス証券の場合は、IPOを誰に割り当てるかの配分ルールは「完全平等抽選」にしているようですが、詳しく教えてください。
当社のIPOの割り当ては機械的に抽選をしているので、誰にでも獲得のチャンスがあり、多くの方に公平にIPO株を受け取っていただける仕組みになっております。
預かり資産が多いとか、手数料を多く支払った人が有利になるとかではなく、たとえば先週口座を開設したばかり人でも、IPOに当選するチャンスがあるということでしょうか?
はい、そのとおりです。ただし、IPOの抽選に参加するときに、申し込みに必要な金額は拘束させていただいております。
事前入金が必要ってことですね。むしろそのほうが、とりあえず全部の抽選に応募しておこうとする人は少なくなるので、競争率は下がりそうですね。
新規上場をするその会社が魅力的で、本当に購入したい方が抽選に参加するので、結果的に中長期で保有していただくことにもつながっています。
ちなみに、昨年(2022年)は91社が新規上場したなか、当社からはそのうちの約60社の案件に申し込むことができました。
半数以上のIPO案件を扱っているのですね!
IPOの抽選は株式投資を始めるきっかけにもなるので、このようなリスクが比較的小さいやり方からチャレンジするのもいいかもしれません。
\IPO株の獲得は誰にでもチャンスあり/
5. 国内株式手数料を無料にする競合他社のリリースを受けて
ちなみに、IPOの抽選の申し込み手数料は無料ですか?
はい、IPOの申し込み手数料はかかりません。
手数料無料で思い出したのですが、SBI証券が2023年度上半期までに、オンラインでの国内株式取引の売買手数料を無料にすると発表しました。このリリースについて、どのようにお考えですか?
他社の動向にもよりますが、お客様のニーズに応じて、長い目でお客様に資産を作っていただくために何ができるかを重視して手数料の戦略を練っていきたいと考えております。
手数料についても「アセマネモデル」を大切にしているということですね。
はい。もちろん取引によっては手数料の改定も進めています。たとえば、国内株式の現物取引手数料は昨年(2022年)に他社と同水準に引き下げましたし、1株から取引できる「ワン株」の買付手数料を無料にして、ご好評をいただいております。
主要ネット証券の手数料はどこも横並びで、十分安いといえるレベルですよね。
なので、1円でも安い手数料を提供しているところより、利益を稼げそうな「取引環境」が揃っている証券会社を選びたいというニーズもあると思います。
そうですね。そのため、当社はサービスと投資情報を充実させることで、手数料の安さだけではない価値をお届けし、お客様に選んでいただけるように努めています。
6. 初心者が資産形成に取り組むなら「新NISA」に注目!
ここまでは日本株の取引を中心に伺いましたが、「老後2,000万円問題」や最近の「貯蓄から投資へ」の流れを受けて、初心者はどのように資産形成に取り組んだらよいか、アドバイスをお願いできますでしょうか。
2024年から拡充される「新NISA」は、投資家に非常に有利な制度だと思っています。
非課税投資枠が年間で360万円※に拡大され、生涯投資枠が1,800万円に増えるので、元本だけで2,000万円近く貯めることができます。
※「つみたて投資枠」で年間120万円、「成長投資枠」で年間240万円
現行の「つみたてNISA」が「つみたて投資枠」、「一般NISA」が「成長投資枠」になり、併用できるようになるのですよね。
しかも、非課税保有期間が無期限になるので、今より使い勝手がよくなると私も注目しています。
ただし、「新NISA」のような優れた制度があっても、非課税のメリットが受けられるのは利益が出たときだけです。
そのため、「いい商品」や「いい情報」を含め、利益が出やすい取引環境を提供している金融機関を選ぶことがより重要になってくると思います。
たしかに、どんなにいい制度であっても、銘柄選びの段階で失敗してしまうと、利益どころか元本割れしてしまうことになりかねません。
では、新NISA制度はどのような活用方法が考えられますか?
成長投資枠では、これまでの一般NISAと同じように株式にも投資ができます。
その際、利益だけではなく「配当金」にも税金がかからないので、「配当利回り」に着目するのも面白いかもしれません。
NISAでは、個別株式の「配当金」やETFの「分配金」も非課税になるのですよね?
売上や利益はその年によって変動しますが、配当金が毎年変動することは滅多にないので、「配当利回り」が高いとか、毎年「増配」しているとかの銘柄を見つけることができればチャンスかもしれませんね。
そうですね。先ほどのマネックス銘柄スカウターでは、過去の配当金の履歴を見ることができるので、ぜひご活用ください。
資産形成でおすすめの方法は他にありますか?
あとは、iDeCo(イデコ)もおすすめです。
利益に対して税金がかからないうえ、税制上の優遇もあります。
たしか、マネックス証券のiDeCoは、2023年のオリコン顧客満足度ランキングの「iDeCo部門」で1位を獲得したとホームページに書いていましたよね。
ありがとうございます。
iDeCo部門1位は、どのあたりが評価されたのでしょうか?
商品ラインナップを含む、お客様の資産を増やすためのサービスが評価されたと思っています。
たとえば、当社のiDeCoでは、将来有望なアメリカの100社に投資する「NASDAQ100指数」に連動するように設計された『iFreeNEXT NASDAQ100 インデックス』という投資信託をiDeCoで唯一買うことができます。
「NASDAQ100指数」は、アメリカのナスダック市場に上場している時価総額が大きい100銘柄で構成された指数で、アップルやアマゾン、社名がフェイスブックから変わったメタ、テスラなども含まれていますよね?
iDeCoのサービスは他社と差別化がしにくいので、たしかに「取扱い商品」は口座開設をするうえで判断材料になると思います。
\2024年からの新しいNISA口座にもおすすめ/
7. マネックス証券がこれから目指す姿とは?
最後に、これからどのような証券会社を目指すか、ビジョンを教えてください。
一言でいうと、やはりお客様の資産が増えるように「アセマネモデル」を大切にしていきたいと考えております。
そして、これから投資を始める若い方にも選んでいただける証券会社を目指してまいります。
資産を増やしていただくことが一番の顧客還元になるということですね。
はい。そして、お客様に選んでいただくためには、「わかりやすさ」「親しみやすさ」「安心感」などの要素も重要になってくると考えております。
たとえば、どんなことでしょうか?
専門用語がわからなくても利用できたり、注文エラーが出たときに具体的な解決方法までを一緒に表示したりといった、親切で使いやすい証券会社にしていきたいと思っています。
たしかに、エラーが出ても、どこが間違っているのかさえわからないこともありますからね。
貴重なお話をありがとうございました。
ありがとうございました。
8.インタビューを終えて筆者が感じたこと
本インタビューを通じて繰り返し出てきたのが、「お客様に資産を増やしていただくために」というフレーズ。
マネックス証券では、「いい商品」「いいサービス」「いい投資情報」の3つを重視した「アセマネモデル(=アセットマネジメントモデル)」を大切にしており、顧客の資産を増やすためのサービスの改善を常に行っています。
そのため、2024年から拡充される「新NISA制度」を始める口座としても、マネックス証券は有力な候補の一つになるはずです。
\資産形成を始めるなら/