
『資産形成ゴールドオンライン』は複数の企業と提携して情報を提供しており、当サイトを経由して申込みがあった場合、各企業から報酬が発生することがあります。しかし、提携の有無などが本ページ内のサービスの評価や掲載順位に関して影響を及ぼすことはありません(提携会社一覧)。
旧社名はカブドットコム証券。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のインターネット専業の証券会社で、現在はKDDIとのジョイントベンチャー(合弁企業)の形態をとる。取引条件に応じてPontaポイントがたまるのが特長で、ポイント投資も可能。日本株をはじめ、米国株、投資信託、NISA、iDeCo、FXなど幅広い商品を取り扱っており、個人投資家のニーズに応えている。
1. KDDIグループ経由で「30代の資産形成層」を中心に口座数が増加中

資産形成ゴールドオンライン編集部の近藤です。
本日はよろしくお願いします。



auカブコム証券の小松です。
よろしくお願いします。

まずは、auカブコム証券について教えてください。



1999年に創業し、2001年に『カブドットコム証券』に社名を変更しました。
そして、2007年に三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の子会社となり、2019年にKDDIグループの金融持ち株会社とのジョイントベンチャーになり、社名も『auカブコム証券』に変えました。

カブドットコム証券は、以前はテレビCMも流していましたよね。
現在は、MUFGとKDDIの子会社の2社から出資を受けているということですか?



はい、そのとおりです。その効果もあり、最近の新規口座開設の数はKDDIグループ経由からも多くなっています。

顧客はどのような方が多いのですか?



KDDIグループのサービスを利用する方には若い方が多く、新規口座開設の数は30代の資産形成層が最も多くなっています。

なぜ若い人を中心にauカブコム証券で口座開設をする人が増えているのでしょうか?



メガバンクの三菱UFJ銀行を傘下に持つ「MUFGブランド」であることに加えて、「au」の看板を持つ「KDDI」とも提携したことで“資本力”が強くなり、安心して口座開設していただいているようです。

大切なお金を預けて運用するので、たしかに「安心感」は口座を開設するうえでの判断材料の一つになりますよね。


\最短10分で申込完了/
2. グループの強みをより活かしたサービス提供が今後のカギ

「安心感」以外で変わったことはありますか?



当社のミッション「すべてのひとに資産形成を。」を達成するために、各社の強みを活かしたサービスを提供することができるようになりました。

たとえば、どのような取り組みでしょうか?



「au PAYカード」によるクレカ積立、「Pontaポイント」によるポイント投資、「auじぶん銀行」の普通預金金利が通常の100倍になるといったサービスなどがあります。

auカブコム証券でも昨年(2022年)、スマホのauユーザーが「au PAYカード」を使ってクレカ積立をすると、条件付きで積立額に対して最大5%のPontaポイントが還元されるキャンペーンをやっていましたよね?
当時の反応はいかがでしたか?



非常に大きな反響をいただき、新規口座開設の数は大幅に増え、今でも多くの方にお取引していただいております。

現在はauユーザーに関係なく誰でも1%還元となっていますが、最近はどうですか?



Pontaポイントがためられるうえ、Pontaポイントによる「ポイント投資」ができることに魅力を感じていただいているようで、現在も口座数は順調に伸びています。

ポイントを利用して投資ができると、そのぶん現金を使わなくて済むので、節約にもなりますよね。



そうですね。あとは、auじぶん銀行との「auマネーコネクト」というリアルタイム口座振替サービスを利用すると、普通預金の金利が年0.10%に優遇されます(税引き後は年0.07%)。

年0.10%だとしても、通常の預金金利の100倍ですね!
使う予定がないお金をauじぶん銀行に預けておけば、待機資金を有効活用できるのでお得ですね。



そうですね。また、三菱UFJ銀行には顧客の資産形成をサポートする「Money Canvas(マネーキャンバス)」というアプリがあるのですが、三菱UFJ銀行のお客様は、このアプリを通じて当社で取り扱っている投資信託を購入できます。

窓口は銀行だけど、実際はauカブコム証券で販売している商品が買えるということですね?
取り扱っている投資信託の数は証券会社のほうが多いので、安心感がある銀行で気軽に証券会社の商品を買って投資を始めたい人に「Money Canvas」は特におすすめかもしれませんね。



はい。「Money Canvas」で購入できる商品は投資信託以外にも拡充していく予定なので、お客様のご意向に合った総合的な資産形成サービスをご提供できるようになります。

Pontaポイントを軸とした「ポイント戦略」を含めて、今後は三菱UFJ銀行の顧客も上手く取り込みながら、グループの強みを活かしたサービスを総合的に展開していこうということですね。


\Pontaポイントをお得にためるなら/
3. auカブコム証券のツールを使い分けるヒント

次は、日本株の取引についても教えてください。
auカブコム証券に限らず、「ツールが多すぎて使いこなせない」という声を聞くことがあるのですが、どのように使い分ければよいか、アドバイスをお願いします。



当社の場合、大きな位置づけとして、取引ツールは「kabuステーション」、テクニカル分析による情報を取得するためのツールは「EVERチャート」をご用意しています。

「kabuステーション」は、カブドットコム証券のときからある取引ツールですよね?
実は私も以前にデイトレードをしていたときに使っていました。



kabuステーションを使いこなせれば、情報量としても充分ですよね。



一方、「EVERチャート」は2020年に導入したエントリー層からアクティブ投資家にもおすすめの情報取得ツールで、画面を見やすく、直感的に使えるようにしたデザインが特長です。
ただし、発注機能はないので、パソコンやスマホからWEBサイトに接続して注文を出していただく形になります。


まずはチャートを分析してから取引をしてみたいという方には、EVERチャートで充分かもしれませんね。



そうですね。それに、WEBサイトから発注していただいたほうが初心者には間違いが少ないです。

まずは正確に注文を出せるようになることが大切ということですね。
外出先などからスマホで注文する場合は、どうすればいいですか?



スマホから発注する場合も、基本的にはWEBサイトからで問題ありません。
しかし、物足りないという方には「kabuステーションアプリ」もご用意しておりますので、ぜひご利用ください。

4. なぜauカブコム証券はシステム開発に力を入れているのか?

先ほど、「kabuステーション」をリリースしたときは、当時としては最新の機能を搭載したと教えていただきました。
ツールの開発には会社として力を入れているのでしょうか?



そうですね。前社長の齋藤がエンジニア出身だったということもあり、当時からシステム開発には力を入れており、すべてのシステムを内製化しています。
特に、複数の注文方法を組み合わせて発注する「自動売買」が強みで、今では当たり前となった「逆指値注文」は当社が初めて導入したものです。

「逆指値」は今ではほとんどの証券会社で導入されていますが、auカブコム証券がパイオニアだったのですね!



はい、そうなんです。あとは「kabu STATION API」も強みです。

「API」って何ですか?



「kabu STATION API」をわかりやすく説明すると、エクセルなどで簡単なアルゴリズムを組んで注文をすると、kabuステーションで自動売買ができるようになるサービスのことです。

システムトレードができるようになるということですか?



はい、そうです。個人投資家が株式投資で勝つためには、「取引ルール」を作って、感情に左右されずに売買することが大切です。
ちょっと上級者向けになりますが、それを実現するために、簡単にプログラミングができるようにしたサービスが「kabu STATION API」です。

「プログラミング」と聞くと難しそうですが、エクセルで組めるなら、ハードルが下がりそうです。



そうですね。あとは当社の場合、取引ツールを作っている事業者にも相当な数のAPIを開放し、開発に役立てていただいています。

まさに、ミッションである「すべてのひとに資産形成を。」を体現するための取り組みということですね!


\「逆指値注文」のパイオニア/
5. 投資初心者には「お金に働いてもらうこと」の必要性を知ってほしい

ここまでは少し上級者向けの話になりましたが、最近の「貯蓄から投資へ」の流れを受けて、初心者は何から始めたらよいか、アドバイスをお願いできますでしょうか。



「銀行預金」が資産運用だと思っている方は、現在の低金利だとお金はほとんど増えないことを知ることがまず大切です。

普通預金金利が0.001%の場合、元本を倍にするには数万年かかるという話をよく聞きますよね。



はい。そこで資産運用が必要になってくるのですが、知識がないまま始めてしまうと、知らない間に大きなリスクをとっていることになります。

“大きなリスク”とは、どのようなことでしょうか?



たとえば、車が好きという理由で日本の自動車メーカーの株ばかりを買っていると、業界全体で悪いニュースが出たときに、保有している銘柄の株価が全部下がってしまうといったことです。

たしかに、同じ業界の銘柄であれば、株価は同じような値動きをしますからね。



はい。そこで、『卵を一つのカゴに盛るな』という投資格言があるように、「資産」と「地域」と「時間」を分散してリスクを抑えながら複利で運用すれば、大きなリターンは得られないかもしれませんが、10年や20年などの長期でみると安定したリターンが期待できることをお伝えしたいです。

「個別株」であれば投資する業界を分散したり、「投資信託」であれば全世界に投資するファンドを選んだりするといったことでしょうか?



そうですね。あとは、最近はインフレ傾向でモノの値段に対してお金の価値が下がっている状態なので、お金に働いてもらって少しでも増やす努力をすることが大切です。

物価も高くなっているので、資産運用をして今から対策をしておきましょう、ということですね。


6. auカブコム証券が今後目指す姿とは?
最後に、これからどのような証券会社を目指すのか、ビジョンを教えてください。



「お客様ができるだけコストをかけずに安心して使える証券会社」を目指していきたいと考えております。そして、取引をするうえ“モヤモヤ”がない会社にしていきます。

“モヤモヤ”とは、どのようなことでしょうか?



たとえば、ラーメンが食べたくてお店に行ったとします。そこで、店員の態度が悪かったり店内が不潔だったりすると、ラーメンが美味しくても“モヤモヤ”が残りますよね?

たしかに、私も経験があります。



そのような“モヤモヤ”の積み重ねが顧客離れを招くので、ストレスを感じることなく取引ができたり、情報の取得がスムーズにできたりするデザインや操作性を追求してまいります。

普通のことが当たり前にできることが、お客様の安心につながるということでしょうか?



そうですね。それを「スマホ」でも実現できるようにしていきたいと考えております。

なぜスマホなのですか?



金融業界では、スマホへのシフトがECより著しく遅れているからです。

たしかに、ネットショッピングはスマホからの注文が7~8割だと聞いたことがあります。



そうなんです。投資といったら、以前はパソコンのモニターを何台も用意しないと取引できないイメージでしたが、最近はスマホでも気軽に取引ができるようになりました。
当社のような様々な商品を取り扱う総合オンライン証券が、誰でもストレスなく使えるスマホ証券を作ったらユーザーの利便性は格段に向上するはずなので、現在取り組んでいるところです。

スマホに特化した証券会社はありますが、取引できる商品や銘柄が限られていますからね。
楽しみにしています!



ありがとうございます。当社は今年(2023年)、お客様の期待に応えられるように新たなサービスを次々とリリースしていく予定ですので、今後のauカブコム証券にご期待ください。

貴重なお話をありがとうございました!


7. インタビューを終えて筆者が感じたこと

本インタビューを通じて最も印象に残ったことが、auカブコム証券はシステム開発に強みがあり、エンジニア出身の前社長のDNAを引き継ぎ、誰でもストレスなく使えるツールの開発を続けているということ。
今後、APIの開放を金融機関に拡大することで、ユーザーは知らない間にauカブコム証券のシステムを利用して取引をする可能性があることを教えていただき驚きました。
そのような初心者から上級者まで幅広く利用できるauカブコム証券が開発する“モヤモヤ”しないツールはどのようなものかを楽しみにして本記事のインタビュー部分の編集を終えたときに、スマホアプリとスマホサイトを3月27日にリニューアルしたとの発表がありました(出典:プレスリリース『スマホサイトとスマホアプリが新しく生まれ変わります!3/27(月)より 資産状況・投資成績が一目瞭然、取引情報・お知らせをタイムライン配信 いつでも、どこでも、よりスムーズなお取引が実現』)。
ボタンが浮き上がって見えて思わずタップしてしまいそうな直感的なデザイン(ニューモフィズムデザイン)が印象的で、スマホでもスムーズな取引と情報収集が可能になるはずです。
ユーザーの期待に応え続けるauカブコム証券の動向から目が離せません。
\スマホサイトがリニューアル!/