収益、費用、利益の種類を知ろう
どんな小さな会社でも、起業すると、複雑な会計処理が必要になります。
そこで、まず、押さえておくべき収益、費用、利益それぞれの中身、「3つの収益、5つの費用、5つの利益」についてザックリ分かるように説明します。
たとえば、自社で1年間に100円の消しゴムを1万個販売したとします。
@100円×1万個=100万円分が売れました。
当社は消しゴム専門店です。消しゴムの販売が本業です。本業での販売高のことを「売上高」といいます。
この売上高を計上するためには、消しゴムを購入した費用も算出しなければなりません。売上高に直接対応する費用を「売上原価」といいます。
1個70円で購入した商品がすべて売れた場合、
@70円×1万個=70万円が売上原価です。すると
売上高-売上原価=売上総利益
100万円-70万円=30万円
売上高から売上原価を差し引いた利益を「売上総利益」といいます。通称、「粗利」とも呼ばれています。
しかし、売上高を計上するためには、売上原価だけではなく、ほかにも犠牲になっている費用があります。
たとえば、従業員に支払う給料。従業員が店頭で販売したり、レジを打ったり、営業先を開拓してくれるお陰で、消しゴムを売ることができます。つまり収益を得ることができます。
給料は収益を得るために犠牲になった支出なので費用です。
当社は路地裏の目立たないところにあるので、ホームページで宣伝し、新聞の折り込み広告も行っています。宣伝をすることで存在に気づいてもらい、消しゴムが売れます。広告宣伝費も、収益を得るために犠牲になった支出(費用)です。
車の保険に入っているから安心して営業活動ができる。火災や地震に備えて保険に入っているから安心して商品を陳列できる。自動車や火災などの保険料も収益を得るために犠牲になった支出(費用)です。
同じ理由で、通信費(電話やFAXがあるからお客さまや取引先と連絡が取れる)、保管費(消しゴムを保管する場所があるからすぐお客さまに売ることができる)なども支出(費用)です。
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