求職者「働く理由はやりがいです」は危険…企業側が採用面接で重視すべき“たったひとつ”の選定基準【人材育成のプロが解説】

求職者「働く理由はやりがいです」は危険…企業側が採用面接で重視すべき“たったひとつ”の選定基準【人材育成のプロが解説】
※画像はイメージです/PIXTA

一度採用した社員には長く働いてもらいたいのが企業側の本音です。では、どのような人を採用すれば長く働いてもらえるのでしょうか? 人材育成のプロの有手啓太氏は、採用面接で求職者に企業側に求めることを聞く際、「やりがい」と答える人を採用するのは危険であるといいます。本記事では、企業側が採用面接で重視すべき選定基準について解説します。

「成長」を望む人にとっての“快適な環境”とは?

(※画像はイメージです/PIXTA)
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では、個人の成長や自分が属する企業の成長を望む人たちにとって快適な環境とはどのようなものでしょうか。成長とは「できなかったことができるようになること」ですので、できないことが常に明確であり、それをできるようになったことが正当に評価されなければなりません。

 

そのために、評価は結果でのみ行われる環境をつくる必要があります。結果での評価とは売り上げ・利益・件数など、達成できたかどうかに解釈の余地がないものだけの評価ということです。

 

たとえば「積極性」「主体性」「協調性」のようなもので評価が行われているとすればどうでしょうか。「あなたは主体性が足りない」といわれても、なにが不足しているかがわかりませんよね。できていないことが明確にならなければそれができるようになることもなく、成長できないのです。

 

また、できるようになった事実が正当に評価されることも大切です。誰かの好き嫌いなどの感情で賞罰が行われるようではいけません。なぜいい評価が獲得できたのか、にも明確な根拠がなければならないのです。

会社が成長を志向し続けることが重要

(※画像はイメージです/PIXTA)
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それからもう1点重要なことがあります。それは会社が成長を志向し続けることです。その会社のなかにいる人は会社の成長以上には成長できません。

 

もし組織の成長が個人の成長を下回ってしまうと、成長を求める人材はそこで得られるものがなくなりますので、離脱することになります。それを防ぐためにも、会社は成長を志向し続け、そして実際に成長していかなければならないのです。

 

このように、どこまでも成長できる環境を望む人に絞った採用を行い、その人たちが快適に過ごすことができる環境を構築し、維持し続けること。これにより、自然と従業員が長く働きたいと思うようになってきます。

 

 

有手 啓太

株式会社識学

西日本営業部 部長/上席コンサルタント

 

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