(※画像はイメージです/PIXTA)

定年を迎える夫婦は満期がくるので次はどんな保険に加入したらよいか思案中です。まずは毎月の保険料を試算してから考えても遅くありません。ファイナンシャルプランナーの長尾義弘氏と横川由理氏が『NEWよい保険・悪い保険2023年版』(徳間書店)で解説します。

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介護が気になる世代の保険の見直し方

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→介護が気になる世代

ケーススタディ⑧
夫:鈴木雅夫さん(仮名)65歳、再雇用
妻:和代さん(仮名)61歳、パート
家計の状況
夫の年収 300万円
妻の年収 100万円
月額の保険料 2,780円

 

■介護保険のほか、認知症保険で備える

 

鈴木さんは65歳を迎え、シルバー人材センターに登録して、たまにアルバイトをする生活を送っています。最近、自分の親を見送り、介護について考えるようになりました。貯蓄は退職金をもらったばかりなので、1500万円ほどあります。

 

現在、保険料を払っている保険は傷害保険、火災保険、自動車保険だけで、すでに保険料を払い終わっているのが医療保険と終身保険です。

 

医療保険は、2人そろって1日あたり5000円で、先進医療や手術の保障もついています。終身保険は、500万円と多めです。

 

これからに備えて、介護保険と認知症保険へ加入することを検討しました。介護保険は、介護状態を保障するので介護と認知症との両方を保障しますが、その分、保険料は認知症保険よりも割高となります。

 

認知症保険は、一般的に認知症であるという診断と同時に公的介護保険の要介護度に認定される必要があります。

 

鈴木さん夫婦は認知症保険に入ることにしました。告知の内容はそれほど厳しくない商品を選びました。認知症介護一時金を200万円、認知症診断一時金を20万円とすると、65歳の鈴木さんの保険料は、2976円。妻は61歳なので、2692円です。

 

2人の合計額は、5668円です。もし、80歳まで保険料を払うと、102万円になることを、あらかじめ了承しておいてください。

 

また、傷害保険はこの機会に解約することにしました。

 

『NEWよい保険・悪い保険2023年版』(徳間書店)より。
『NEWよい保険・悪い保険2023年版』(徳間書店)より。

 

長尾 義弘
ファイナンシャルプランナー

横川 由理
FPエージェンシー代表

 

 

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※本連載は 長尾義弘氏、横川由理氏が監修した『NEWよい保険・悪い保険2023年版』(徳間書店)より一部を抜粋し、再編集したものです。

NEWよい保険・悪い保険2023年版

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