香港在住・国際金融ストラテジストの長谷川建一氏(Wells Global Asset Management Limited, CEO)が「香港・中国市場の今」を解説していきます。
香港ハンセン指数は反落
ハンセン指数 20,567.54 pt (+0.68%)
中国本土株指数 6,939.62 pt (+1.20%)
レッドチップ指数 4,056.78 pt (+1.66%)
売買代金1,057億8百万HK$(前日1,105億1百万HK$
3日の香港市場は中国の政策動向を見極めたいとするスタンスも漂っており上値は重い展開も、ハンセン指数は前日比0.68%高と小高く推移した。
中国ITネット株が総じて高く、ハイテク株で構成されるハンセンテック指数は前日比2.06%高だった。動画配信のビリビリ(9626)は10.3%高、動画投稿アプリの快手(1024)は5.7%高、インターネット検索の百度(9888)は5.3%高とネット株に買いが先行した。
主要株も総じて堅調な動きとなり、オンラインゲームの網易(9999)は3.5%高、Eコマースの京東集団(9618)は3.1%高、通信大手の中国移動(0941)は1.6%高、インターネットサービスのテンセント(0700)は1.3%高だった。
一方、ビール会社の百威亚太(1876)は3.7%安、台湾系の食品大手の康師傅控股 (0322)は2.0%安、ビール大手の華潤ビール(0291)は1.6%安と下げた。
中国本土株市場は上海総合指数は前日比0.54%高の3,328.39、CSI300は前日比0.31%高の4,130.55で引けた。ITネット株が堅調に推移し、政策の恩恵を受けやすいセクターが選好された。
長谷川 建一
Wells Global Asset Management Limited, CEO/国際金融ストラテジスト<在香港>
Wells Global Asset Management Limited, CEO最高経営責任者
国際金融ストラテジスト <在香港>
京都大学法学部卒・神戸大学経営学修士(MBA)
シティバンク東京支店及びニューヨーク本店にて、資金証券部門の要職を歴任後、シティバンク日本のリテール部門やプライベートバンク部門で活躍。 2004年末に東京三菱銀行(現:MUFG 銀行)に移籍し、リテール部門のマーケティング責任者、2009年からはアジアでのウエルスマネージメント事業を率いて2010年には香港で同事業を立ち上げた。その後、独立して、2015年には香港金融管理局からRestricted Bank Licence(限定銀行ライセンス)を取得し、Nippon Wealth Limitedを創業、資産運用を専業とする銀行のトップとして経営を担った。
2021年5月には再び独立し、Wells Global Asset Management Limitedを設立。香港証券先物委員会から証券業務・運用業務のライセンスを取得して、アジアの発展を見据えた富裕層向けサービスを提供している。(香港SFC CE No. BIS009)
世界の投資機会や投資戦略、資産防衛にも精通。個人公式サイトなどを通じて、金融・投資啓蒙にも取り組んでいる。
● 個人公式サイト
「HASEKENHK.com」(https://hasekenhk.com/)
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連載国際金融ストラテジスト長谷川建一の「香港・中国市場Daily」