(※画像はイメージです/PIXTA)

現在、「事業再構築補助金」の「第9次公募」が行われています(2023年3月24日(金)まで)。これは、コロナ禍の影響を受け業績が低下した中小企業が新たな取り組みを行うのを支援する公的な補助金です。前々回の「第7次公募」では採択率が50%を超えており、採択されやすい補助金といえます。本記事では、事業再構築補助金の概要について、6つの枠のそれぞれのポイントを中心にお伝えします。

◆4. 最低賃金枠

必須要件1~3に加え、2021年10月~2022年8月の間で3ヵ月以上、最低賃金+30円以内で雇用している従業員が全従業員の10%以上いることが要求されています。

 

補助額は以下の通りです。

 

・従業員数5人以下 :100万円~500万円

・従業員数6~20人 :100万円~1,000万円

・従業員数21人以上 :100万円~1,500万円

 

また、補助率は以下の通りです。

 

・中小企業:4分の3

・中堅企業:3分の2

 

◆5. グリーン成長枠

売上高の減少の要件は必要とされていません。その代わり、以下の要件を全て満たすことが要求されています。

 

・事業計画を認定経営革新等支援機関や金融機関と策定し、一体となって事業再構築に取り組む

・補助事業終了後3~5年で付加価値額の年率平均5.0%以上増加又は従業員一人当たり付加価値額の年率平均5.0%以上増加の達成

・グリーン成長戦略「実行計画」14分野に掲げられた課題の解決に資する取組として記載があるものに該当し、その取組に関連する2年以上の研究開発・技術開発又は従業員の一定割合以上に対する人材育成をあわせて行う

 

補助額は以下の通りです。

 

・中小企業:100万円~1億円

・中堅企業:100万円~1.5億円

 

補助率は以下の通りです。

 

・中小企業:4分の3

・中堅企業:3分の2

 

◆6. 緊急対策枠

原油価格・物価高騰等の、予期せぬ経済環境の変化の影響を受けている中小企業等を対象としています。

 

必須要件2と3に加え、以下の要件を満たすことが要求されています。

 

・原油価格・物価高騰等の経済環境の変化の影響を受けたことにより、2022年1月以降の連続する6ヵ月のうち、任意の3ヵ月の合計売上高が、2019年~2021年の同3ヵ月の合計売上高と比較して10%以上減少している

・コロナによって影響を受けている

 

なお、売上高の減少に代えて、付加価値額の減少でも可です。

 

補助額は以下の通りです。

 

・従業員数5人以下:100万円~1,000万円

・従業員数6~20人:100万円~2,000万円

・従業員数21人~50人:100万円~3,000万円

・従業員数51人以上 :100万円~4,000万円

 

補助率は以下の通りです。

 

・中小企業:4分の3(所定の金額を超えた部分については3分の2)

・中堅企業:3分の2(所定の金額を超えた部分については2分の1)

 

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