中国市場の2月動向と3月の見通し
2月の中国市場…上海は7ヵ月ぶりに3,300ptを回復
2月の中国市場で各指数は利益確定売りをこなしながら高値圏でもみ合う展開だった。上海総合指数は21日に約7ヵ月ぶりに節目の3,300ptを回復(終値ベース)。深セン成分指数は12,000ptをめぐる攻防が続いた。中国証券当局が17日、IPO登録制の全市場での導入を発表。証券市場の改革期待の高まりが相場の下支え材料となった。
月初から22日までのストックコネクト経由の買越額は197億元と、1月の1413億元(月次で過去最高)を下回り、海外勢の資金流入ペースはやや鈍化。ただ、4ヵ月連続での買い越しで、大規模な流出は見られていない。
3月の見通し…上値目指す展開、政策&業績相場へ
◆深セン成分指数の3月予想レンジ……11,000~13,500pt
3月の中国市場で各指数は上値を目指す展開になりそうだ。全人代(5日開幕)を通じてデジタル経済やインフラ投資などがテーマとなり、相場の後押し材料になる可能性があろう。
上海総合指数は22年7月以来、約8ヵ月ぶりの3,400pt台回復も視野に入る。科大訊飛(002230)や三一重工(600031)など国策関連銘柄を中心に賑わいそうだ。月後半に集中する決算発表を控え、業績相場の様相も呈してきそう。
新エネ車業界の好況が続くなか、22年12月期の利益が前年の最大5倍超となる見通しのBYD(002594)などに注目が集まるとみられる。
龔 静傑
東洋証券香港現法亜洲有限公司
中国株アナリスト/香港ストラテジスト
山藤 秋男
東洋証券株式会社上海駐在員事務所
中国株アナリスト/ストラテジスト
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