「卵」は21世紀中「最高値」に…身近なデータで見た経済動向/23年3月版【エコノミストが解説】

宅森昭吉のエコノミックレポート

「卵」は21世紀中「最高値」に…身近なデータで見た経済動向/23年3月版【エコノミストが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供する「宅森昭吉のエコノミックレポート」の『身近なデータで見た経済動向』を転載したものです。

 

22年のJRA売得金11年連続増。23年初は累計前年比減少スタートだったが、2月26日までで2週連続増に

22年のJRA売得金は前年比+5.8%と、11年連続で前年比増加になった。23年は1月9日現在前年比▲1.5%、1月29日現在▲1.4%と年初はマイナススタートとなった(図表10)。

 

 

22年のコミック市場は紙のコミックが2年連続減少したものの、電子コミックが前年比+8.9%増加したため、全体としても+0.2%増加した。これで、5年連続前年比増加になった。最近の映画でも、アニメ映画で興行収入が好調な作品が多い。興行収入は197億円を記録しランキング歴代8位となった『ワンピース』の劇場版『ONE PIECE FILM RED』のあとに続き、22年11月公開の『すずめの戸締まり』は2月26日時点で第7位となり、累計興行収入139.3億円となり、『劇場版 呪術廻戦 0』の138.0億円を抜き、歴代15位となった。22年12月公開の『THE FIRST SLAM DUNK』は2月26日時点で第1位を奪還、累計興行収入112.0億円、歴代31位になった。また、2月3日公開の『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』は23年2月5日~2月12日2週連続1位。2/19・26は2位で累計興収31億円である。

 

スポーツイベントで、3月に大谷翔平やダルビッシュ有らが参加する野球の国際大会WBCが開催されることは、春の株価の上昇要因になる可能性が大きい。過去4回の大会をみると、日本が優勝した第1回・第2回のWBCでは、優勝を決めた決勝戦当日の日経平均株価の終値は、開幕直前の終値に比べ、第1回は832円、第2回は1,054円上昇した。第3回と第4回は準決勝敗退となったが、開幕直前の終値から準決勝直前の終値まで日経平均株価は各々955円、112円上昇した。第2回大会の決勝戦の日の日経平均株価の動きは侍ジャパンの試合結果と連動している(図表11)。試合が膠着状態下のナギ状態から、イチローのタイムリーヒットをきっかけに金メダル授与までの上昇局面に大きく分かれる。

 

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