(※写真はイメージです/PIXTA)

大阪の人気エリアでは、好まれる物件選びの基準が他地域と大きく異なると、不動産のプロ毛利英昭氏はいいます。物件選びのひとつの基準となる「間取り」……なかでも「1DK」は好まれないという特徴があります。一体なぜなのでしょうか? 大阪でマンション投資を行うにあたって、好まれる物件を選ぶために重視すべき点をみていきましょう。

ビジネス街の物件にとって「日当たり」は二の次

マンションにベランダや大きな窓がある場合、日当たりに関する懸念から、どの方角に面しているかを気にする入居希望者もいます。ただ、エリアによってはあまり問題にはならないことも少なくありません。

 

たとえば、ビジネス街の物件は会社の社宅として借り上げられるケースも多いため、日当たりが懸念されることはほとんどないといってよいでしょう。単身世帯の男性にとっては、窓がどの方角に向いているかより、徒歩圏内にコンビニエンスストアや深夜営業のスーパーがあるかどうかということのほうが、たいていは重大な問題であるからです。

 

また、たとえ窓が北向きであっても、わりあい北側が道路に面していることが多いため、隣の建物によって窓がふさがれているような物件は稀です。仮に、周囲を高い建物に囲まれて圧迫感を感じるような物件であったとしても、ビジネスニーズの高いエリアならば、それほど大きなマイナスポイントにはならないでしょう。

いまや必須条件となった「バス・トイレ別」

ワンルームマンションのスタイルにも、時代ごとの流行があります。1980年代に建てられたワンルームマンションの主流は、いわゆる「ユニットバス」でした。バスとトイレ、洗面台の3点がワンセットになったタイプで、90年代初めまで、バブル期のワンルームマンションのほとんどが、この3点ユニットバスを採用していたように思います。

 

しかし、シャワーで床が水浸しになったり、洗面台の鏡が湯気で曇ってしまうのが敬遠されて、近ごろの新築物件ではほとんど採用されなくなっています。

 

2000年あたりを境に、それ以降に建てられたワンルームマンションの主流はバスとトイレが分かれた「セパレート」タイプに移りました。そうした移り変わりを考えても、もはや「バス・トイレ別」は必須条件といってもよいでしょう。

 

バス・トイレ別のセパレートタイプは現代では常識
バス・トイレ別のセパレートタイプは現代では常識

 

とくに女性の入居者が想定されるエリアの物件については、セパレートタイプを選ぶべきです。ちなみに、女性の入居者を意識する場合、大型の冷蔵庫を設置するスペースがあれば、好まれる傾向があります。

 

 

毛利 英昭

株式会社リンクス

代表取締役

 

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※本連載は、毛利英昭氏の著書『大阪だから成功する「マンション投資」』(PHP研究所)より一部を抜粋・再編集したものです。

大阪だから成功する「マンション投資」

大阪だから成功する「マンション投資」

毛利 英昭

PHP研究所

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