金利「下がり過ぎ」の可能性を示す指標
インフレ是正、景気減速を示す経済データに反応し金利低下が続くなかで、徐々に金利の「下がり過ぎ」懸念も出始めていました。
たとえば、米10年債利回りの90日MA(移動平均線)かい離率は一時マイナス10%程度まで拡大、短期的に「下がり過ぎ」の可能性が浮上していました(図表4参照)。
こういったなかでは、上述のような雇用統計の「ポジティブ・サプライズ」の結果は、「下がり過ぎ」修正のきっかけとなり、米金利はさらに上がる可能性も出てきたのではないでしょうか。
短期金利も、上述のようにパウエル議長がさらなる2回の利上げの可能性、その上で年内利下げを否定したにもかかわらず、米2年債利回りは政策金利のFFレートを下回り、早期利下げを織り込む動きが続いていましたが、今回の雇用統計の結果を受けて、パウエル議長が示唆したようにさらに2回の利上げを織り込む動きが浮上しました(図表5参照)。
以上のように見ると、米金利はこれまで続いてきたインフレ是正と景気減速を示す経済データを重視した低下傾向が、今回の雇用統計の結果を受けて変化に向かう可能性が出てきたのではないでしょうか。では他方、日本の金利についてはどうでしょうか。
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