(※写真はイメージです/PIXTA)

採用面接で「相手の人となりがわかりやすい質問」が4つあります。質問にはあなたを知るための狙いが隠されています。人事コンサルタントの曽和利光氏が著書『人材の適切な見極めと獲得を成功させる 採用面接100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

成功体験よりピンチの経験を聞くワケ

■人となりを見るための4つの観点

 

面接で「相手の人となりがわかりやすい質問」は4つあります。

 

一つ目は、仕事とは多くの場合チームワークであるので、「一人でコツコツやってきたもの、自己完結したこと(独学の楽器演奏や資格受験など)」よりも、「チームでやったこと」です。

 

チームは、研究室やサークル、アルバイトでもかまいません。そのチームでの役割や自分が取った行動などを聞くことで、その候補者の行動パターンや思考パターンを推測することができます。

 

二つ目は、「成功したこと」よりは「ピンチの時の経験」です。

 

面接とは、得てして「成果自慢大会」になりがちです。しかしその「成果」は偶然かもしれませんし、特定の状況下においてでしか実現できないものであったかもしれません。

 

また、特に新卒など若年層においてはまだ経験や実行できることに限りがあるため、「成果」といっても差はあって無きようなもの。そこで候補者の人となりを判断するのは得策ではありません。

 

それよりは、「逆境に遭ったときの経験」を聞く方が、仕事の取り組み方や全体の人物像を把握するのに役立ちます。

 

具体的には、候補者が成果・成功体験のアピールをしたあとで「その中で苦労したことはありましたか?」「そのときあなたはどのような行動をとりましたか?」などと聞き出します(その結果、成功したか失敗したかはあまり重要ではありません)。

 

三つ目は、「好きなもの」ではなく、「嫌いなものや苦手なものに取り組んだこと」です。

 

仕事には、事務やトラブルシューティング、ルーチンワークなど、必ず「面倒で嫌なこと」が含まれているもの。好きなことばかりやっていくわけにはいきません。いわゆる「仕事ができる人」というのは、あまり好きではないような作業でも自分なりに意味付けして楽しみながら、率先してやれる人でもあります。

 

よって、「好きではないものをやった経験」を題材にして掘り下げた方が、相手のことがよりわかります。

 

最後は、「短期間の事柄」よりも「長期間にわたる事柄を聞く」ことです。というのも、短期間で成したことは、単なる「一発屋」であったり一時的な追い風に乗っただけのものだったりと、再現性のないものである可能性があるからです。

 

そこで、例えば半年なり1年なり、できるだけ長期間にわたってやってきたことを聞く方が、再現性の高い相手の能力や行動パターンなどを見ることができます。

 

ポイント
•面接で「相手の人となり」を判断するには、四つの観点を持つ。
•四つの観点とは、「チームで行ったこと」「逆境においての経験」「好きではないことをした経験」「長期間にわたって行ったこと」。

 

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    ※本連載は、曽和利光氏の著書『採用面接100の法則』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、再編集したものです。

    採用面接100の法則

    採用面接100の法則

    曽和 利光

    日本能率協会マネジメントセンター

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