(※写真はイメージです/PIXTA)

海外では常識になっているものの、まだ日本ではあまり浸透していない採用基準があります。たとえば、求職者のSNSチェックは常識になっていると、600社の企業に新卒採用などの組織変革コンサルティングを実施する株式会社Legaseedの近藤悦康代表はいいます。今後、日本でも当たり前となる可能性がある「海外企業の採用基準」についてみていきましょう。

「海外の採用の当たり前」が、日本でも当たり前に

海外の採用での常識が今後、日本でも常識になることが考えられます。一部、日本でも当たり前になっているものもありますが、ご紹介しましょう。

中途と新卒でそれぞれ違う…他者からの評価をチェック

中途:リファレンス・チェック

日本でも「職務経歴書」と呼ばれるものがありますが、主に中途採用で人を採る際に参考にされるのが「リファレンス・チェック」です。「前歴調査(経歴調査)」とも呼ばれるものですが、前職場の上司や同僚の数人から、「この人の仕事ぶりはどうだったか?」というフィードバックをもらうものです。

 

新卒:推薦状

リファレンス・チェックが中途採用で使われるのであれば、新卒で使われるのが推薦状です。新卒は職務経験がないため、リファレンス・チェックができないためです。

 

弊社では選考プロセスの中で「周囲(両親や知り合い、友人など)の10人以上から推薦状をもらう」というミッションがあります。リファレンス・チェックとは少し趣が違いますが、その人が周囲から確かな評価を得た人物であるか見極めるために活用できます。

 

また同時に、推薦状は弊社への本気度をはかるためのものでもあります。推薦状を書いてもらうためには、弊社のことを最低でも10人に説明しなければいけません。「なぜ働きたいのか」といった気持ちも明確にする必要があります。

 

応援してもらうことで感謝の気持ちと覚悟を持って選考プロセスに挑んでいく動機づけにもなりますので、ぜひ、日本企業に導入してもらいたい仕組みです。

「SNS」までみられる時代に…

2013年夏に、日本各地でアルバイトたちが飲食店などで不衛生行為(不適切行為)を行った内容をSNSに投稿する事態が頻発し、社会問題化しました。このとき「バイトテロ」という言葉が誕生してから、日本でもSNSチェックを行う企業が増えています。

 

また、FacebookやInstagram、Twitterを常用する若者が増えてからは、単に不適切行為だけではなく「普段からどのような書き込みをしているか」「企業を不必要にディスるようなことをしていないか」といったことも見るようになっています。

 

学生側も、優秀な人材ほど情報リテラシーが高く、自分のSNS投稿の内容が人生を左右することを知っているので、SNSチェックによって企業側には採用する人材でミスをする確率を下げられるメリットがあるのです。

 

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※本記事は、近藤悦康氏の著書『99%の会社が知らない「超・デジタル採用術」 オンラインでも応募者の心は「見える化」できる!』(徳間書店、2022年1月29日刊)から一部を抜粋し、再編集したものです。

99%の会社が知らない「超・デジタル採用術」 オンラインでも応募者の心は「見える化」できる!

99%の会社が知らない「超・デジタル採用術」 オンラインでも応募者の心は「見える化」できる!

近藤 悦康

徳間書店

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