(※写真はイメージです/PIXTA)

人は誰しも「周りから認められたい、褒められたい」という思いを持っています。これが満たされると自己肯定感が高まり、仕事などにも良い影響を与えますが、日本人は「認める」「褒める」が苦手な国民性を持っているようだと、大学野球日本代表も経験した異色の経営コンサルタント、中田仁之氏はいいます。では、上司として部下の自己肯定感を高め、良いパフォーマンスを発揮させるにはどうすればよいのでしょうか。みていきます。

「共感されるリーダー」かどうかの分かれ目

まずは第3階層の「社会的欲求(帰属欲求)」を満たしてあげることです。部下に対して『キミもチームの一員だ』ということを認知させてあげることが必要で、チームで一緒にするイベントや日常の目配り・声掛けで満たしてあげることができます。

 

その上で第4階層である「尊厳欲求(承認欲求)」を満たしてあげること、これができるかできないかが共感されるリーダーかどうかの分かれ目だと私は考えています。

 

具体的にどのようにして満たすのか? それは

 

①あなた自身の言葉で褒める

②第三者からの賞賛をあなたが伝えてあげる

 

の2つが効果的です。

 

あなた自身の言葉で褒めるには、部下の小さな良い部分を見つけて言葉にして伝えることです。人の良い部分は、悪い部分に比べてなかなか目につきにくいですが、リーダーはそこを見つける眼を養うことが必要で、それは経験を積むことによって身についていきます。

 

また、あなた自身の言葉ではなく第三者の言葉を伝えてあげることも大きな効果があります。

 

「先日の役員会議でキミの名前が挙がり、役員が良く頑張っていると褒めていたよ。僕も嬉しくなったぞ、ありがとう」

「お客様のHさんがすごくキミに感謝してるとおっしゃっていたよ」

 

のように、あなた以外の人から聞いた部下の褒め言葉を伝えつつ、あなたもそれを聞いて嬉しかった、と伝えてあげることで部下のセルフイメージは格段に上がっていくのです。

 

そのためにも、あなた自身が第4階層もしくは第5階層「自己実現欲求」のステージにいる必要があります。リーダーである以上、すでに第5階層にいるとは思いますが、あなたはいかがでしょうか?

 

 

中田 仁之

株式会社S.K.Y.代表取締役

中小企業診断士

 

※本連載は中田仁之氏の著書『困った部下が最強の戦力に化ける すごい共感マネジメント』(ユサブル)より一部を抜粋し、再構成したものです。

困った部下が最高の戦力に化けるすごい共感マネジメント

困った部下が最高の戦力に化けるすごい共感マネジメント

中田 仁之

株式会社ユサブル

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