人の目による監視ができない「無人運営」でも…「ホテル」のセキュリティを守る方法

人の目による監視ができない「無人運営」でも…「ホテル」のセキュリティを守る方法
(※画像はイメージです/PIXTA)

ホテル業界では、人件費の高騰や人材の確保が困難といった問題から、IoTを導入してフロント業務の効率化や収益の向上を図り、運営の無人・省人化する施設が増加しています。一方で、無人運営はセキュリティ面の懸念が多くみられますが、どのように解消すればよいのでしょうか? 本記事では、無人運営ホテルのセキュリティを守る方法について解説していきます。

あえてフロントは開放し宿泊フロアだけを守る手も

侵入者を防ぐ方法2.「エレベーター制御」

しかし、ホテルによってはエントランスのオートロックが不可能なケースもあるでしょう。そのような施設にはエレベーターにセキュリティのロックをかけて不正な侵入を防ぐ方法もあります。

 

たとえば、宿泊する部屋のカードキータッチすることで、エレベーターの行先ボタンが反応する仕組みが一般的であり、宿泊客はフロントや共用部分を除く自分の宿泊階のみエレベーターを使用することができます。5階に宿泊している利用者が、7階ボタンを押すと、エラーとなる、もしくは「その階には止まりません」といったアナウンスが流れます。ほかにも、カードキーや暗証番号を持たない人はエレベーター自体を使うことができないようにすることも可能です。

 

エレベーター制御を行うことで、エントランスは開放しておき館内ロビーには誰でも入れる状況を作りつつ、宿泊フロアの安全性を確保することが可能になります。

 

また、エントランスを開放しておくことは、宿泊者にとってはエントランス前で足止めすることなく館内に入れたり、待ち合わせがしやすかったりすることで利便性が高まるだけでなく、運営側にとってはウォークインのゲストを取り込みやすくなるなどさまざまなメリットがあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか? ホテルの無人運営には宿泊者以外が不正にホテル内に侵入してしまうリスクがあり、セキュリティの面でなかなか無人化にふみ出せないホテル事業者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

しかし、エントランスやエレベーターに後付けして、それぞれをクラウドから制御できるアクセスコントロールシステムを導入することで、宿泊者以外の不正な侵入を防ぐとともに、宿泊者と運営者の双方にとって利便性の高いホテルセキュリティを実現することができます。

 

安全な無人運営の結果、大幅な人的コストの削減が可能になり、慢性的な人手不足も解消することができるでしょう。

 

 

畠山 祐季

株式会社構造計画研究所

RemoteLOCKチーム Webディレクター

 

※掲載情報は2021年7月時点の情報です。

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