(※写真はイメージです/PIXTA)

試験当日、遅刻に始まり、忘れ物をした、財布を落とした、電車を乗り過ごした、乗り換えを間違えたなどの想定外の出来事が何か1つは現れると考えておいたほうがいいでしょう。9浪して27歳で早稲田大学に合格した濱井正吾氏が著書『浪人回避大全 「志望校に落ちない受験生」になるためにやってはいけないこと』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

自分に自信を生み出し、勉強する方法

▶「本番直前」直前期の不安をそのままにする/重要度★★★☆☆

勉強をサボってきてしまったことを冬になって後悔し、絶望に打ちひしがれる。

 

毎年春から秋までの勉強を真剣にやらず、直前の模試でE判定。この1年間は何だったんだと悔やむことを繰り返して数年。気づけば2浪・3浪になっていた……なんてことは割と多浪生に共通するマインドです。

 

冬から心を入れ替えたところで、今まで努力をしていない自分が今さら頑張れるはずがないと思うかもしれませんよね。何しろ過去に怠惰を重ねてきた自分です。自身を信じて勉強を続けることなどできないでしょう。

 

私も、仮面浪人を始めた1浪目は、ネットゲームをやる習慣からなかなか離れられず、冬になって危機感を覚えて必死に勉強しようとしたものの、同時期にやった近畿大学の英語の過去問(編入学のもの)が5割しか取れず、もうダメだという心境に陥ってしまいました。

 

結局、同レベルの龍谷大学の編入学試験は受かったものの、近畿大学はネガティブな先入観を最後まで払拭できないまま臨んだので落ちてしまいました。

 

しかし、サボってきた人でも心を入れ替えて勉強に身が入るようになるマインドセットは身につけられます。その方法とは、もっと過去の成功体験をさかのぼることです。

 

幼児期、小学生時代、中学生時代。何でも構いません。ゲームの大会で優勝したとか、読書感想文が評価されて市のホールで発表したとか、そうした人より評価される、できる経験が何かしら皆さんにもあるはずです。これらは全部私の経験です。勉強で成功体験のない私は、それを思い起こすことで、自分に自信を生み出し、推進力を得ていました。

 

もし、自分で思い出せなかったら、両親に幼少期の自分で印象に残っているエピソードを聞いてみるといいかもしれません。親は子どもの成長の過程をしっかり覚えています。それを聞く中で、努力ができる自分が潜んでいたことに気づけるかもしれません。

 

自分を追い込んで勉強するであろう現役生も、親に自分のことを聞いてみてください。自分の意外な一面を知り、やる気が出ると思いますよ。

 

濱井 正吾
9浪はまい

 

 

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本連載は濱井正吾氏の著書『浪人回避大全 「志望校に落ちない受験生」になるためにやってはいけないこと』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、再編集したものです。

浪人回避大全

浪人回避大全

濱井 正吾

日本能率協会マネジメントセンター

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