コスパの高い投資「ビジネス書の読書」
そして、できれば1〜3の問いで計10個の能力・課題・悩みを出してみましょう(各10個ではなくランダムで10個です)。
挙がった10個の中から目標達成に特に役立ちそうな3つの項目に絞ります(各1つずつ選ぶのではなく目標達成に役立つという視点で選ぶ3つの項目です)。
最後に「具体的なトレーニング」です。
どんなトレーニングをすることでその能力は身につくのか? 課題は解決できるのか? 悩みは克服できるのか? です。
ここでやってしまいがちなのが曖昧なトレーニングです。
「知識を身につける」「本を読む」「毎朝早起きする」といった具合です。そうではなく、「AからDまでの知識を1日20分勉強する」「接客の教科書を読む」「朝6時に起床する」と具体的に決めることが大切です。曖昧な目標からは曖昧な結果しか生まれません。具体的に決めるからこそ成果(成長)が出ます。項目が決まれば後はやるだけです。
毎日成長シートを確認しながら「今日は接客の教科書を読む日だ」といったように毎日自己成長につながる時間を確保して取り組んでいくことが大切です。
1ヶ月の取り組みが終わったら自己評価と改善をします。項目には〇or×があります。ここにできたことは〇、できなかったら×を記入してください。最後に取り組みの感想を記入します。できたこと、できなかったことを振り返っていただくことで来月の成長シートへとつなげることができます。
例えば、「接客の教科書が読みきれなかった」とします。そうなると来月も引き続き読むのですが、もっと速く読めるようになるためのトレーニングも必要ですよね。
「速読本を読んでみる」や、「ネットで集中力を高める記事を見ていたら午前中がどうやら読書には良さそう」という気づきを翌月の成長シートに盛り込むことで、できなかったことがどんどんできるようになります。これこそが成長です。
いきなり成長シートに書いた項目すべてに〇がつく人はいません。ただでさえ忙しい中、自己成長に毎日時間を投じるのは至難の業です。だからこそ、できなかったことを放置せず自身の習慣や考え方を見直して一つひとつ乗り越えていくことが大切だと思います。
最後に、毎月必ず取り入れていただきたいことがあります。それが「ビジネス書の読書」です。私が言うといやらしく伝わるかもしれませんが、ビジネス書は著者が長年積み上げてきたノウハウを、編集者を介することでわかりやすく再現性の高いコンテンツとして学ぶことができます。
それも1500円〜1600円前後です。これほどコスパの高い投資はないと思うので、ぜひ毎月最低でも1冊のビジネス書を読むことをおすすめします。
成田 直人
ジャパンブルーコンサルティング株式会社代表取締役