「選ばれる企業」へと脱皮するために…経営をデザインし直す「ブランディング」の要諦

「選ばれる企業」へと脱皮するために…経営をデザインし直す「ブランディング」の要諦
(※写真はイメージです/PIXTA)

情報が溢れかえっている現代において、企業が熾烈な競争のなかで付加価値をもち、生き残っていくには「ウェブブランディング」が必要不可欠です。本連載ではグッドデザイン賞の受賞歴もある事業家・デザイナーの佐野彰彦氏が、著書『経営者のためのウェブブランディングの教科書 新装改訂版』から、企業価値を高めるためのウェブブランディングの方法について解説します。

ブランディングとは、恒久的な企業努力

ブランドとは「企業そのものを映し出す鏡のようなもの」です。経営者の人柄やマインド、そこで働く社員、そこから生まれる商品やサービス、つまり企業の中身そのものがにじみ出し、ブランドとして表出するものだと思うのです。

 

どんなに優れたコピーライティングでコンセプトを作成しても、どんなにかっこよくて美しいロゴマークをつくっても、どんなに読み応えがあるコンテンツをつくっても、それは、「真に強くポジティブなブランド」をつくり上げるための長い長い道のりの最初の一歩を踏み出した、ということに過ぎません。本当の意味でブランドが強い光を放つまでに成長するかどうかは、これからの根気強い取り組みに鍵があります。

 

ブランディングは外側を整えるだけでは決して成立しないのです。

 

私は長年「ブランディング」「デザイン」「ウェブ」をテーマに多くの企業を支援してきましたが、近年これまで縁がなかったような業種、たとえば製造業、清掃業、農業、林業などを営む経営者から相談してもらうことも増えてきました。

 

「新規顧客開拓も大切だけど、今在籍している社員がもっと自分たちの会社を誇りに思えるように、ブランディングに取り組みたい」というような相談です。

 

これはまさにインナーブランディングのことを指します。従来のように、単に業績や給料を上げることだけでなく、会社全体の方向性を見直すことが必要だと考え、それにはブランディングが欠かせないと気づく経営者が増えているという実感があります。とても素晴らしいことだと思います。

 

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経営者のためのウェブブランディングの教科書 新装改訂版

経営者のためのウェブブランディングの教科書 新装改訂版

佐野 彰彦

幻冬舎

企業イメージを上げる、新規顧客を増やす、人材・組織を強化する―― ウェブサイトで中小・ベンチャー企業の力を120%発揮する方法 コンテンツ作成、CMS導入、SNS連携…… 選ばれる会社になるためのポイントを大幅改訂! …

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