ウェブサイトの「説得力」を倍増させる6つのグループ(6 Grouping)とは
確固たるブランドを築き上げるうえで重要なのは、自社の考える価値や魅力、つまりブランドのコンセプトを、最も伝えたいと思う人(やがてファンになってもらいたいお客様)へ届けることです。
そのためには、「ターゲットの心理」を先読みし、「与えるべき結論」を設定し、そのうえで「両者をつなぎ合わせるアイデア」を考えることが大切です。
「両者をつなぎ合わせるアイデア」は「6つのグループ」に分類することができます。
私はこれまで「本質的・恒久的に目的を叶え続けているウェブサイト」は他のウェブサイトとどこが違うのかを研究してきました。そしてその結果、優れたウェブサイトは、ある共通した特徴をもつことがわかったのです。
それは、優れたウェブサイトには「6つのグループに分類できるコンテンツ要素が必ず存在する」ということです。
「ブランド戦略型ウェブサイト」のコンテンツは、次の「6つのグループ」を網羅することが必要条件となります。
グループ1| コンセプト
「コンセプト」とは商品・サービスの概念や想いなどが端的に表現されていることです。
想いが凝縮されたコンセプトメッセージを伝えることで、興味関心をぐっと引き上げることができます。なぜこの事業をやっているのか、自分自身の中にある原体験を見つめ丁寧な言葉にまとめます。その想いをきちんと伝え、共感してもらうことが、ブランディングの基本ともいえます。
グループ2|ラインナップ
「ラインナップ」とは商品・サービスの一覧、つまり、どんなものが用意されているのかを俯瞰できることです。
ウェブサイトに掲載する情報として当たり前のことではありますが、このラインナップをわかりやすくまとめることはブランド感を醸し出すことに直結します。
単体商品がぽつんと紹介されているよりバリエーション豊富なラインナップのほうが、消費者にとって魅力が増すことは容易に想像できると思います。
グループ3|特徴
「特徴」は他の商品・サービスとどう違うのか、何が魅力なのかを、消費者視点・顧客視点で伝えることです。
別の言葉で言い換えると「独自性」です。多くの中小企業にとってこの独自性はひとつの鍵ともいえますし、壁ともいえます。私は初回の打ち合わせでクライアントに「御社の独自性はどんなところですか?」という質問を必ずしていますが、明確に答えが返ってくる企業は非常に少ないです。
または「そこそこ品質も高く、そこそこ値段も安く、そこそこ評判も良い商品です」というような答えが返ってくる場合もありますが、それは特徴や独自性とはいえません。
重要なのは、「一点に集中させること」です。ここだけは他社の商品・サービスに負けない、というストロングポイントをつくり、そしてそれを消費者視点・顧客視点、つまり客観的に表現するのです。
ブランディングが軌道に乗らない場合は、この「特徴」が上手く表現できていないケースが多いです。