確定申告に必要な書類の種類と入手方法を確認
◆令和4年分から申告書は第一表~第四表の4種類に
確定申告を行う際には、申告内容に応じてさまざまな書類を準備する必要があります。
まず知っておかなければならないのは、申告手続きのベースになる「確定申告書」です。確定申告書には第一表、第二表、第三表、第四表があり、中でも重要なのが第一表と第二表です。所得金額・所得税額の算出に必要な情報を記載するもので、申告内容に関わらず全員共通で作成・提出する必要があります。
一方、第三表は分離課税の所得の申告に、第四表は1年間に生じた損失を翌年以降に繰り越す損失申告を行う際に、第一表、第二表と共に提出します。
なお、確定申告書は従来A・Bの2系統に分かれており、修正申告に使用する第五表もありましたが、令和5年(令和4年分)の申告からは申告書Aが廃止となり1系統に統一されると共に、第五表も廃止に。よりシンプルな形式になりました。
◆申告内容に合わせて必要な書類を確認する
確定申告書の作成方法には手書き、パソコン、スマホ(確定申告書等作成コーナーを利用)がありますが、手書きで作成する場合は申告書の事前入手が必要です。
入手方法は、税務署でもらったり国税庁のホームページからダウンロードするのが基本。いずれの場合も1月頃から入手できるようになります。
申告書以外に必要な書類は、税務署や国税庁のホームページなどで入手する明細書や、保険会社から送付される保険料の控除証明書、会社員なら年末に勤務先で配布される源泉徴収票など、申告内容に応じてさまざまです。
下に代表的な書類を例示していますが、期限間際になって慌てないよう必要書類の種類と入手方法はひととおり確認しておきましょう。また、送付されてきた書類はなくさないよう保管しておいてください。
◆申告書の入手方法
★税務署で入手
最寄りの税務署で申告の目的などを説明すると、必要な申告書だけでなく添付書類、手引きなどももらえます。初めての確定申告で聞きたいことなどがあるなら、この方法がおすすめ。
★ホームページで入手
国税庁ホームページ「確定申告特集」で、確定申告書の他、付表・計算書・明細書や手引きなどをダウンロードできます。申告書は複写式ではないので、提出前にコピー(控え)を取る必要があります。
★郵送で入手
税務署から郵送してもらう場合、下記を用意。
・欲しい申告書の種類と申告内容を記載した簡単なメモ
・送料分の切手を貼って自分の住所と名前を書いた返信用封筒
確定申告に必要な書類の例(代表的なもの)
◆税務署や国税庁のホームページなどで入手可能
●「確定申告書」
●「収支内訳書」
●「所得税青色申告決算書」
●「医療費控除の明細書」
●「株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書」
●「(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書」
◆自分で入手/各所から送付
●マイナンバーカード・通知カード・住民票に記載されている個人番号
●給与所得の源泉徴収票(会社で配布)
●公的年金等の源泉徴収票(日本年金機構から送付)
●iDeCo、小規模企業共済 :掛金額の証明書
●社会保険料 :社会保険料(国民年金保険料など)控除証明書
●生命保険料、地震保険料 :支払額の証明書
●ふるさと納税 :寄附金受領証明書(寄附先が発行)/寄附金控除に関する証明書(ふるさと納税ポータルサイトで入手可能)
●その他 :各控除の計算に必要な領収書、レシート類など