(※写真はイメージです/PIXTA)

資格試験には模擬試験の判定がD判定だったにもかかわらず合格することができます。それは、直前2週間の追い込みで得点アップを図れるからです。46歳で社労士試験に挑戦し、50代から実務を経験した佐藤敦規氏が著書『45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

力を発揮するための試験本番対策

商談やプレゼン、会議、日々の仕事で緊張する場面は、多々あります。学生時代と比べて修羅場を体験したビジネスパーソンは多いでしょう。

 

とはいえ、試験会場での緊張というのは、仕事とは別なものがあります。何十年振りに試験を受けてみると、その雰囲気に圧倒されてしまい、力を発揮できない恐れがあります。

 

特に本連載で紹介した試験などは、年に1回しか実施されないものが大半。重苦しい雰囲気に包まれています。

 

■模擬試験(リアル/オンライン)の活用法

 

その対策としては、スクールが主催する模擬試験があれば受験するのが王道です。独学で挑戦する人でも模擬試験だけは、受験するのをお勧めします。

 

本番前の予行演習になるだけでなく、絶好の予想問題の学習にもなるからです。模擬試験の問題が本番試験で出題されたとなると、絶好の宣伝材料になりますので、どのスクールも模擬試験の作成に力を入れています。予想問題を解く余裕がなければ、スクールの模擬試験だけを完璧にするのも一つの方法です。

 

模擬試験はリアルな試験会場で受験したほうがよいのですが、会場が遠いなど時間的に難しければオンライン、自宅で受験する方法でも構いません。

 

さらに費用がかかってしまいますが、模擬試験を予想問題代わりとして、すべての大手予備校の模擬試験を申し込み、問題だけ解くという方法もあります。

 

模擬試験を受験した後で大切なのは、正解数よりも間違えた箇所、あやふやだった箇所の復習です。最低でも数時間、場合によっては丸一日かかります。予め、この模擬試験の復習も学習計画に盛り込んでおきましょう。一番よいのは、試験を受けた当日に復習することです。記憶が鮮明なうちに復習すると頭に入ってきます。

 

なお模擬試験の問題は、本番試験よりも難しく作られていることが多いので、初回受験者はまったく点数が取れなくて自信を喪失し、受験さえあきらめてしまう人もいるかと思います。

 

ただ点数を取れないのはあなただけでありません。点数が低かったり、判定がC以下であったりしても落ち込む必要はないのです。問題のレベルが実際の試験と乖離しているのを理由に模擬試験を受けないほうがよいという意見もありますが、私は受験したほうがよいと考えています。

 

同じ問題が出題された場合、受験しなかった人はそれだけで不利となってしまうからです。あくまでも私の体験ですが、大学入試などと比べると社会保険労務士試験などは、模擬試験の成績と一致しないように思われます。

 

大学入試では、模擬試験でC判定やD判定の大学には合格できませんでしたが、社労士試験には模擬試験の判定がC判定やD判定だったにもかかわらず合格できました。それは、直前2週間の追い込みで得点アップを図れるからだと思われます。

 

次ページ試験前の日は勉強しても数時間程度

本連載は佐藤敦規氏の著書『45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、再編集したものです。

45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法

45歳以上の「普通のサラリーマン」が何が起きても70歳まで稼ぎ続けられる方法

佐藤 敦規

日本能率協会マネジメントセンター

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