節税目的の投資家は4年で償却できる物件を求めている
減価償却を目的として本連載でおすすめしている築年数の古い中古木造物件ですが、そもそも売りたいときに売れるのか? という質問がよくあります。
物件が古いため、買い手に金融機関が融資をしないのではないかという疑問です。
もちろん物件にもよりますし、RC造の新しい物件に比べれば融資を受けにくいのも事実です。そのため、買える人は少なくなるのが現実です。しかし、売れるか売れないかという点からいえば、結論としては売れます。
なぜなら、本連載で紹介しているように節税目的で買う場合が多いので、高所得者の方には逆に4年で償却のできる古い物件を求めている人も大勢いるからです。さらに、基本的に日本の金融機関は物件よりは属性(経営している会社の状況や資産背景など本人の信用)に重きを置いて融資をしているので、良い属性の人であれば物件が何であれ借り入れができるのです。
資産価値があり、流動性が高ければ築古でも売れやすい
ただし、同じ築古の木造物件でも、物件によって売りやすい・売りにくいという問題はあります。
古くても売りやすい物件というのは、資産価値があり、かつ流動性の高い物件です。そして資産価値のある物件とは、何度も述べてきたように土地値のある物件ということになります。