「口コミ集客」はお客とスタッフが人間関係を築くコミュニケーションのプロセスを短くすることができ、即決率、成約率も自然と高くなってきます。コンサルタントの成田直人氏が著書『お客様を「集める」から「集まる」へ 口コミだけで繁盛店を作る究極の集客術』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

 

繁盛店に必要な資産のすべてが手に入る

■一過性の広告と違い積み上げ続けることで資産となる

 

小売・サービス・飲食業専門コンサルタントとして15年目を迎え、今一番「口コミ集客」に力を入れているのは、取り組むことで超高収益店舗を作ることができるからです。店舗経営に必要な資産のすべてが手に入ります。

 

なかでも店舗ビジネスに必要な集客コストが下がり続けるのが、一番大きな価値だと思っています。

 

今は、チラシもリスティング広告(オンライン)もオンラインの集客サイトも、顧客の獲得単価が上がり続けています。

 

1人のお客様を獲得する金額が3000円としましょう。来店した顧客の平均購入単価が1万円で粗利が5000円、集客コストを差し引くと単純計算で2000円の利益になります。「この広告は顧客を獲得しても2000円の利益が出る!」となれば欲しい利益分だけ広告費を突っ込めばよいという単純な計算です。

 

しかし今、広告費が高騰しており、1人のお客様を獲得する金額が5000円を超えてしまう状況になっているのです。

 

利益が出せない、でも広告を出さないとそもそもお客様が入ってきてくれない……という悪循環に陥ってしまっているのです。また、広告単価を下げてしまえばその分反応率も下がってしまい集客減になり、いずれにせよ経営を逼迫させることになります。

 

広告費をかけても広告イメージを見て来店をするので、イメージと違えば(たいてい美化されたイメージになっているため)リピーターにはなりません。顧客が定着しなければいつまでも広告をかけなければいけない、これは苦しい……です。

 

もちろんあなたの会社・店舗も口コミ集客にこれまで力を入れてきていないのであれば、いきなり広告費をゼロにすることはできないと思いますし、するべきでもないと思っています。集客は血液みたいなものですから。

 

できることは、現時点で広告をきっかけに来店してくださっているお客様をファンにする店づくりに取り組むことです。そして、コツコツと口コミを書いてもらうのです。

 

一番の理想は、口コミを見て来店したお客様に口コミを書いてもらうことです。

 

当たり前ですがその方が高評価になりやすいですし、長い文章と写真を投稿してくださいます。

 

広告を見て来店したお客様は口コミを見て来店したお客様ほど親和性は高くないので、口コミ投稿率は下がるので最初は投稿拒否もあるかもしれませんが、コツコツ良い店を作りながら投稿依頼をすることで100件、200件と節目を越える度に集客に変化を感じられるようになりますので、広告頼りの集客を脱却できるようにすすめていきましょう。

 

具体的な方法はあとで紹介します。

 

顧客にとって快適な店舗を作る方法、理想的な口コミ投稿への設計図の作り方、お客様が気持ちよく口コミ投稿してくださる店作りについて紹介していきます。

 

今後、これまでよりも低価格で質の高い(リピート率の高い)お客様を獲得する方法はないと思っています。これだけ選択肢に溢れている中で顧客は選びたい放題です。

 

集客の難易度は確実に高まっていくので、今のうちからファンを増やし口コミ1000件突破を目指しましょう。

 

この過程で新規集客コストをかけなくても、1000件を目指す過程で、びっくりするくらい良い店になっていきます。

 

成田 直人
ジャパンブルーコンサルティング株式会社代表取締役

 

 

※本連載は成田直人氏の著書『お客様を「集める」から「集まる」へ 口コミだけで繁盛店を作る究極の集客術』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を罰すし、再編集したものです。

口コミだけで繁盛店を作る究極の集客術

口コミだけで繁盛店を作る究極の集客術

成田 直人

日本能率協会マネジメントセンター

広告費をかけて集客をするのが、これまでの店舗ビジネスの勝ちパターンでしたが、小売・サービス・飲食など、店舗にかかわるすべての業界において、広告の費用対効果が合わなくなってきており、それにともない一人の顧客の獲得…

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