(※写真はイメージです/PIXTA)

多浪生は何かと目立つので、予備校内が敵だらけになってしまうケースがあるといいます。現役生も例外ではありません。受験を控えた周囲のギスギスしたなかでトラブルが生じることはよくあります。9浪して27歳で早稲田大学に合格した濱井正吾氏が著書『浪人回避大全 「志望校に落ちない受験生」になるためにやってはいけないこと』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

自分の弱さを認め、人のすごさを認める

▶「友達」同じ属性の友達をネットで作ってつるむ/重要度★★★☆☆

人間は同じ属性の人間で集まりたがる習性があります。例えば、予備校に自分のような多浪がいないと、どうしても心細くなって同じような仲間をネットで探したがるでしょう。それ自体は辛い浪人生活をお互い乗り切るためにはいい手段だと思います。

 

ここで大事なのは「つるまないこと」です。人間にはさまざまなタイプがあり、一概には言えませんが、何回も浪人をする人は大概それ相応の理由があります。勉強法が間違っている、変なこだわりがある、サボり癖がある……など。そういう人同士でつるんだが最後、傷の舐め合いをしているうちに浪数を重ねることも想像に難くありません。

 

だから私はネットで友達を作るなら、(特に浪人生の場合は)自分より年下の受験生にすべきだと思います。

 

優れた受験生の薫陶を受けて、自分にないものを素直に認め、吸収していく姿勢こそが大事だと私は思うのです。10代・20代前半の1歳差は絶対的な差があるように錯覚します。年下の考え方や姿勢を吸収するなど、プライドが許さないかもしれません。

 

でも、その意固地な考えが多浪の原因になっている可能性も受け入れた上で、誰にでも教えを乞う姿勢を見せませんか。1浪の受験生も現役生、現役生も高校1年生や2年生の後輩から吸収できることがたくさんあります。

 

私はいつも10代後半で過酷な受験勉強をし続ける学生たちを尊敬し続けていました。なぜなら自分がこの年代のときなど、何も考えず、ただひたすら楽なほう、楽なほうへ行きたいと考えていたからです。

 

早稲田にいるときも自分よりも若い学生に囲まれる生活を送ってきましたが、自分が20歳前後のときに持たなかった能力や姿勢を持っているということに敬意を抱いていました。

 

自分の弱さを認め、人のすごさを認めること。これが浪人回避・脱却に必要な姿勢だと思います。

 

濱井 正吾
9浪はまい

 

 

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本連載は濱井正吾氏の著書『浪人回避大全 「志望校に落ちない受験生」になるためにやってはいけないこと』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、再編集したものです。

浪人回避大全

浪人回避大全

濱井 正吾

日本能率協会マネジメントセンター

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