15階建てだとリフォームが「しにくい」可能性
何から始めたらいいのかわからないので、近所でリフォームした人に聞いて業者を紹介してもらった。管理員にも相談し管理会社グループの業者を紹介してもらった。
管理員には、「リフォームする際は事前に、『専有部分修繕等工事申請書』と工程表や仕様書、設計図などの添付書類をつけて、理事長宛(管理事務室)に提出が必要です。承認されればリフォームできます」と言われた。マンションでは自分の部屋なのに、自由に工事してはダメなんだなと正さんは少し驚いた。
またリフォームする際は、掲示はもとより近隣への挨拶、養生は忘れずにとのことだ。ここらへんはマンションに慣れたリフォーム業者なら、業者が対応してくれる。
まずはご近所と管理員に紹介された2社の業者に見積もりに来てもらった。見積もりは無料。いろいろ相談し、プロ視点のアドバイスはとても役に立った。あとリフォームの一括サイトも使い、見積もりを取得した。
その際にリフォーム業者から聞いて正さんが驚いたのは、天井と床のことである。マンションで理想的な天井と床の構造は、「二重天井・二重床」だそうだ。
「糸井さま宅は14階建てで、二重天井・二重床ですので間取り変更も問題なくできそうです。15階建てだとリフォーム内容が制限されてしまうことがあるので、良かったですね」
14階建てと15階建てでは違いがあるらしい。15階建てだと階高が低く「二重天井・直床(じきゆか)」や「直天井・直床」になっている場合があるという。
その後も、再見積もりなどのやり取りをし業者を選定した。まずは設計を依頼し、工程表なども完成したので業者から、管理組合の理事長宛に「専有部分修繕等工事申請書」と添付書類をつけて、申請してもらった。
1週間ほどで無事に承認されたと連絡があり、業者と工事請負契約を締結、リフォーム工事が行われることになった。
コロナ禍の恩恵…ホテル滞在でお得に仮住まい
壁紙の張り替えや一部設備のみを交換するなら問題ないが、今回はスケルトン状態にして間取り変更や水回り設備なども交換するため、工事期間中は住めない。そのため仮住まいをすることになる。
ウィークリー・マンスリーマンション、賃貸マンション、ホテル住まいなどが候補にあがった。まず一般的な賃貸物件は2年契約で敷金・礼金・仲介手数料がかかってしまうのですぐに候補から外れた。
家具付きのマンスリーマンションは最後まで有力であったが、結局、ホテルの長期滞在プランを選択した。
いまホテルは新型コロナの影響で安価に滞在できることが多い。まさにコロナ禍ならではの滞在先といえるかもしれない。これを機に粗大ゴミは捨て、リノベーションの妨げになる家具などは、トランクルームに預けた。
ホテル住まいは、最低限ではあるが家具付き、水道光熱費・インターネット接続料込み、掃除・ゴミ捨て不要ととても魅力的だった。実際にホテル住まいをしてみると部屋の広さ以外は快適で、ホテルマンの「お帰りなさいませ」の声かけになんだかセレブになった気分がした。
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