(※写真はイメージです/PIXTA)

定年を控えて老後の生活について考える人のなかには、「終の棲家をどうするか」迷っている人も少なくありません。ライフステージの変化に伴って利便性が低下した我が家、「買い替え」か「大規模なリフォーム」か……いずれにしても大きな出費であることに変わりはなく、不安要素は尽きません。そこで、マンショントレンド評論家として数々のメディアで発信を行う日下部理絵氏が、事例をもとにリフォームで注意すべきポイントを解説します。

部屋が手狭に…買い替えかリフォームを検討することに

ただ、しばらくすると真由美さんが、子供の頃に使っていた部屋だと狭いと言い出した。とはいえリビングで寝泊まりさせるのも……。

 

それに結愛ちゃんが部屋の中を自由に歩き回るためちょっとした段差も心配。しかも剥がれかけている壁紙を引っ張るイタズラには困ったものだ。

 

定年後に老後の住まいについて、ゆっくり検討しようと思っていたが、マンション自体に不満はなくむしろ気に入っているので少し前倒しだがこれを機に、間取り変更などリフォームをしようかと考えた。

 

洋子さんは、リフォームするなら、食洗機付きの最新システムキッチン、浴室には追い焚き機能と浴室乾燥機が欲しいという。正さんが欲しいのは、趣味を楽しめるサービスルーム(小部屋)だ。

 

買い替え検討も…思い切って「リフォーム」を決断

じつはリフォームしようと決定する前に、買い替えもいいかとも思い週末を利用し家族の要望にあうマンションを何件か見学した。

 

しかし、価格が高騰しており、到底手が出なさそうなことがわかった。むしろ、東南角部屋で日当たりが良く、立地などの周辺環境も含めて、自宅マンションの良さを再確認したため、思い切ってリフォームという決断にいたったわけだ。

 

真由美さんの要望である部屋を広く、正さんの要望である小部屋をつくるため間取りを変更する。和室はなくしてすべて洋室へ。食洗機付きのシステムキッチンなど水回り設備のフル交換、段差解消のためバリアフリー対応も検討することになった。

 

糸井家のような大がかりなリフォームを、近年ではフルリフォームやリノベーションと言うようだ。

 

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※本連載は日下部理絵氏の著書『60歳からのマンション学』(講談社+α新書)から一部を抜粋し、再編集したものです。

60歳からのマンション学

60歳からのマンション学

日下部 理絵

講談社

私たちは、本当にマンションを終の棲家にできるのか? 2030年、分譲マンション約780万戸のうち、築30年以上が過半数を超える。現在、安全・安心・快適なマンションへの永住指向が強まる一方、自らの老いとマンション老朽化…

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